行けば行くほど凹む 関係機関の相談 (「相談支援ファイル」の生きた活用とは!)

 2008-12-05
最近、私の所に来てくださっている保護者の方の専用の掲示板を設置させていただきました。

パスワードを決めていますので、部外者は立ち入り禁止です。

なので、保護者の方のいろいろな情報や本音の部分を感じることができます。


その中でのトピックの一つだったのが、相談機関に行けば行くほど凹んでしまう、という事を、多くの方保護者の方が感じておられるという事実です。

希望の光を見つけるはずの相談機関で、担当者からの上から目線・他人事・可能性の決めつけ・してやってる感覚・事務的な口調・対応・・・

おまけに、「お母さんの愛情不足では」 などの不用意な、配慮のない、人の心を踏みにじる発言。


「ありとあらゆるところに行ったけど、結局は時間と体力の無駄だった・・」

「頼れる場所は、一つとしてどこにも無かった・・・」


どうしてこうなんだろうと、悲しくなってしまいます。

かく言う私も、ある教育相談室にお母さんに同伴し、担当者の見下し発言に、怒りを爆発させた思い出したくもない経験を持っています。

最近は、少しは改善されてきたのでしょうか?


先日、ある教育事務所の担当者の方から、できたばかりの 「相談支援ファイル」 を見せていただきました。

ご存じのかたも多いと思いますが、その子の支援や相談・療育に関わる情報や経過を1つのファイルに集約し、それを保護者が管理し、その子の縦の連携に役立てていこうというものです。

以前に、文科省や厚労省の担当者から、このことに関わる情報を聞いたことがありますが、ここでついに具体的な物を見ることが出来ました。


掲示板の保護者からの反応   →   「面倒なものにならなきゃいいけど・・」


確かに、生きて働く物とならないのであれば、「ない方がまし?」 にならないとも限らない。

ファイルを活用し、子どもの育ちにつなげる人材がいないのであれば、ファイルがあっても何にもなりません。

ならば、目的外に使用されたり、かえって煩雑にならないよう、シンプルで機能的なものが良いのかも知れません。


このファイルが一つの材料となり、子どもの育ちを中・長期にトータルにサポートできる人材と意識が育っていってほしいと願わずにはいられません。

発達検査が、その本来の意図とは離れ、大きな心の傷を、多くの保護者の方に残してきた、あのあってはならない過ちを、再び犯してはならないと思うのです。


私は、支援の縦の軸を通すために、相談支援ファイルは有効だと思っています。

しかし、煩雑にならなければいいけど・・  という保護者の反応は、真実をえぐった内容であり、真剣に受け止めなくてはならない言葉だと思います。

誰のため? 何のため?

主体者は誰なのか?

子どもの学びや育ち、そしてそのサポートにあたろうとするものは、一瞬たりともそこから心を離してはいけないのです。

お母さん方の、何気ない思いの中にこそ、本当に大切なものがあるのです。

掲示板、作って本当によかったなと思いました。 今日は、どんな書き込みがあるか、また一つ楽しみが増えました。

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コメント
こんにちは。いろいろ迷いましたが、やっと小学校が決まりました。その節は、ありがとうございました。

私も以前は似たようなことを感じていましたが、最近はあまり感じません。逆に、感じる場面では「この人、わかってないなー」と冷めた目で見ていますが、そういうのは相手にも伝わるようで、結果、あまりひどい対応はされません。ほんとに分かっていない人はいますが(笑)。

現在そういう心境なのは、たぶん、複数の専門機関/専門家とつながっていることが大きいです。

行政の相談先にもたくさんの相談がきていて、優先度や切迫度を見極めきれないという事情があるはずです。そしてその背景には、不勉強でちょっとしたことで騒ぐ親、密室の子育てにより別の救いを求めている親をたくさん見てきているという現実もあるはずです。

対応としては、「別の場所ではこういう話になっている」「あそこではこういうことをしている」とこちらの手札を見せ、「ここで門前払いされたら、あとがない」と思っている様子を見せないと同時に、「ここで必要な対応をすることはそちらの義務」であるという毅然とした態度を示すこと。こういう準備があって、はじめて、先方もフィフティ・フィフティの立場で向き合ってくれるような気がします。

はじめて相談機関を訪れる人も多いわけですから、本当はそんなことじゃいけないんですけどね。でも、そういう状況ならば、せめて本などで理論武装をしていかないと、門前払いはあると思っておいた方がいいと、経験から学びました。

ただ、一連の専門機関にかかっていて思うのですが、状況を俯瞰して照らしてくれる場所はそう多くはありません。とくに有料で通っている場所では、組織の自負と限界ゆえに、よけいに見えにくいです。できないことをできないとはハッキリ言わないから。学校も然り。いろいろ通っていても、うちの場合、療育ではなく相談で通っている無料の市の心理士の先生が、私の心の支えです。あらゆるセカンドオピニオンを求めているというか。ですので、やはり行政の機関には頼るべきところは多いと思っています。

ただ、一方で、最終的には親が支援の縦の軸の手綱を握り、全体を俯瞰する責任を負っているんだろうなという気持ちは日に日に強くなっています。
【2008/12/05 13:18】 | yoshiko #h1EA9ysI | [edit]
SHINOBU先生、こんにちは。毎日深く頷きながら読ませて頂いています。

さて、掲示板を開設されたということですが、「私のところに来られている方々専用」ということは、教科指導なさっているご家庭専用ということでしょうか。もしこちらのブログへの訪問者も含むであればぜひ参加させて頂きたいと思うのですが・・・やはり管理が難しいでしょうか。

先生の記されていることはもちろん、コメント欄も毎回参考になることが多くて欠かさずチェックしています。そんな方たちとのつながりの場が持てることは、物理的に周辺に同じ悩みを持つご家庭や相談できる機関が少なく、ともすれば孤独になりがちな私のような母親にとって大きな心の支えになると思うからです。もしできれば・・・勝手な希望ですいません。
【2008/12/05 13:51】 | がんも #- | [edit]
yoshikoさんへ

就学のこと、方向が見えてきたのですね。 きっと、今回のことから多くのことを吸収され、お子さんの大切な第一歩に向けて、貴重な歩みをされたことと思います。

すばらしい小学校のスタートとなるよう心から願っています。


相談機関のことで、内容の深いコメントをいただきありがとうございました。

きっと多くの方の参考となったことでしょう。

これも一般論では語れない内容ですね。

ご自身の体験を通して寄せてくださった内容なので、非常に重く深い内容です。

それぞれのケースによって、あるいは担当者によって全然違いますから、大局観というか、本質を見る目というか、俯瞰できる力というか、そういうことも大切になってくるのでしょう。

どこにもいないようなすばらしい先生が目の前にいるのに、そのことに気づかず、生かし切れていないケースも目の当たりにしてきました。

子どものために、こういうことがしっかり見える感性と力量を身につけていきたいものです。
【2008/12/05 15:37】 | SHINOBU #- | [edit]
がんもさんへ

ありがたいご提案ありがとうございました。 お気持ちは十分理解できましたので、少し検討をさせてください。

この掲示板の主体者は、教室に来られている保護者の方ですので、ご意見を尋ねてみたいと思います。
【2008/12/05 15:41】 | SHINOBU #- | [edit]
5年生から受けたそれぞれ特化した専門機関での客観的データからは、決して軽微ではない特性をもつ双子。
でも、検診も就学時も全部スルーされてきました。
学校生活上も苦しいながらなんとかやってきましたと。
それをデーターからただ輪切りされては困る(現状把握が不十分なのです)

教育委員会関連の専門家がする扱いはいやというほど聞いていましたので、
「学校」という現場を固めた上で(校長、担任、特担等々)
「普通級での特別支援のさらなる充実」と「例外的な中学越境」の相談にセンターでの弟の検査、相談を利用させていただきました。
 
弟は検査の数値が目の前の子供の様子・専門機関での意見書の内容とかけ離れている様子に「数字が出にくいけど、社会性は高いお子さんですね」と苦しい一言。「たしかに普通級での生活主体のほうがいいでしょう」と。

たった1回の相談で自分のほしい内容は確保しましたし、そこに不在の兄にかんしてもついでにお願いして個別相談せずに「支援」実現に役立ちました(今の中学の支援に関しても生きています)

ひとつの機関ではなく多数の支援者にかかわってもらって今の生活があります。スクールカウンセラーもそうですし、理解のある学校先生、大学心理、療育相談センター、療育の眼科。ここに本当はもう少し、行政の立場の方が前向き姿勢で関わってもらえるといいのですが、それにはまだまだ「親子」に親身になっていない気がします(作戦練って誘導してはじめて成功ってかんじです)。

気軽にいろいろな専門家に相談できる「教育委員会」であってほしいなあと思います。
【2008/12/05 17:24】 | 双子の母 #PNOQ3fDM | [edit]
私も『双子の母』さんと同じ思いです。
生まれてから、すべての検診、保育園入園時の検診、就学時検診も問題なく小学校に入学しました。
一学期の終わりに「検査に行かれては…?」の担任の一言から始まり診断されたとたん特別支援学級に進められ、学級の内容に納得できずに話し合いに行っても、こちらのお願いに「無理です、本人が嫌がると思います」のうしろ向きな発言、やる前からの決めつけ…。
学校とはこんなところかと悲しくなります。
でも諦めずにまた来週学校と話し合いに行こうと思っています。
【2008/12/05 18:35】 | 花子ママ #- | [edit]
双子の母さんへ

検診や検査にが、輪切りというか、それ自体に限界があるのは明らかですよね。

だからこそ、その子の成長のストーリーに寄り添った保護者の願い(いわゆる質的なデータ)が、不可欠になってくるわけです。

これは、教育の場にも言えることで、検査の、統制された空間での客観的なデータも参考になりますが、先生方が見つめてきた、日々暮らしている学校でのその子の学びや育ちのストーリーこそが、価値のあるものなのです。

セカンドオピニオンなど、いろいろな角度から見ることは、こうしたバイアス(歪み)を無くし、立体的に実像をとらえるために大切なことですね。

行政機関としての、公平性・客観性が行き過ぎ、本質とずれていく場面では、そのことをきちんと伝える、子ども理解の厚みをもちたいものです。
【2008/12/06 06:05】 | SHINOBU #- | [edit]
花子ママへ

花子ママの凛とした強い意志が、やっと学校に伝わってきましたね。

花子ちゃん自身も、やる気が育ち、大きく伸びてきました。 

変な言い方ですが、花子ママ、かっこいいと思います。私は応援をさせていただいてはいますが、すべての事はご家族の判断で進めて来られました。

その深いご家族の愛情が、花子ちゃんを育み、大きな成長を支えてきたのは明らかです。

このブログをご覧の皆さんにも、たくさんの勇気や希望を与えていただいたと思っています。

これからも、一緒に歩んでいけたら、幸せです。
【2008/12/06 06:16】 | SHINOBU #- | [edit]
SHINOBU先生、こんにちは。
こちらのサイトでのお話、本当に勉強になります。

特別支援教育自体が産声を上げたばかりの赤ん坊なのですね。
どこに行っても、誰もが戸惑い尻込みしながら手探りの状態。
全てお任せできる万能の場所を望みすぎているのかもしれませんね。
自らの手で主導権を握り、選び取っていく覚悟が必要なのでしょう。

それにしても、相談に行く度に
一から同じことを何度も説明することに疲れてしまいます。
「相談支援ファイル」、どんな内容になるのでしょう?
是非、拝見したいです。
以前ご紹介されていた、おばあさまの○○君ファイルのように
単なる検査結果や診断名だけでなく
子供の本当の特性をきちんと記したものになって欲しい
・・・切に願って止みません。

【2008/12/06 17:53】 | #- | [edit]
祐さんへ

何回も1から説明~ と、いうのは、どなたも感じられていることですよね。

うまく利用されれば、この部分はある程度解決されるのではないかと思います。

昨日、ある親の会に出席した時に、別の自治体のファイルの情報を聞きました。

これから、それぞれの自治体が独自のモデルを次々と公開されると思います。

私が今いただいているファイルの情報は、もしかしたらネットで公開してはいけないものかもしれません。

ただ、内容は客観的データ(医療・相談機関へ行った事実と内容、検査結果等)と、家族としての願いや育ちの経過を記入することが中心でした。

公的な側面が強いですが、工夫次第で、血の通った生きたファイルにすることは可能です。 

形はどうであれ、学びや育ちのための資料を整理しておくことは、私たちの最も大切な役割ですから、「うまく活用してやれ!」 というくらいの意気込みをもっておくことが良いのかも知れませんね。
【2008/12/07 05:42】 | SHINOBU #- | [edit]












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