わかる・できるは何よりのモチベーション  (発達の最近接領域とABAとの融合)

 2008-11-28
一昨日、ちょっとしたアクシデントで、イチロー君のお宅に指導に伺う時刻が考えていたより1時間も遅くなってしまいました。

やばいなあ~、 と思いながら車を運転していましたが、後でご家族の方にお話を伺うと、イチロー君は日も暮れたその時間、冬空の下で外に出て、ずっと私の車が到着するのを待ち続けていたそうです。


ご家族の皆さんの希望もあり、花子ちゃんと、友里ちゃんには1週間分の宿題を毎回渡していますが、学校の宿題はなかなかしないのに、私の出した宿題は、ほっておくとあっという間に、1日で全部してしまうような勢いだと聞きます。

ほとんどの子が、イチロー君のように、毎回私の指導を心待ちにしてくれている最大の理由が、何なのか自分でもあまり分からなかったのですが、どうやらそれは単なる私のパーソナリティーの問題ではなく、勉強が楽しいから、というのが主な理由だと思うようになりました。


漢字の書き取りのプリントをイチロー君に見せた瞬間、まだ何も説明もしていないのに、 「よっしゃー、これ知っとるー」 と、ものすごい勢いで食いついてきました。

やりたくて仕方がないというように、思いっきりエネルギーがほとばしっています。

イチロー君も書字系は苦手なタイプなので、書き順を継次的に、言語系のプロンプトを添えただけで、みるみる形が整っていき、指導する方もちょっとした快感です。

もちろん個別指導なので、誰に気兼ねすることなく、思いっきりほめちぎります。 当然、即時教化です。

この時、イチロー君も自分自身で向上していることがはっきりとわかっているので、私がほめることもさることながら、自分自身による内部的な教化が自然に行われているような気がします。


何日か前に、イチロー君の学校におじゃましたときとは、授業中まったく別人の表情がここにあります。要するに、授業の中身が入っていないという表情です。


個別指導を有効に機能させていくためのポイントは、主に2つだと私は考えています。

一つは教化子をMAXに使えること (ABAの視点)

もう一つは、その子に手応えのあるプログラムを独自に構成できることです。 (発達の最近接領域)

逆に言えば、この二つを機能させることのできない個別指導なら、集団で学ぶ利点を削ってまで行う価値がないのでは、と考えています。


例えば特別支援学級で、この二つが構成できているならば、きっと大きな成果を上げることができると思います。

しかし、ただ人数が少ないだけで、その子にとって手応えのあるプログラムを構成できなっかたり、適切な支援や強化が行えるシステムがないのであれば、あまり子どもにとっても、保護者にとっても、魅力あるものにはなりにくいのではないでしょうか?

私は、通常級か支援級かで迷っている保護者の方には、必ず支援級の先生に会って話を聞いてみてください、と助言しています。

就学にかかわる決定は、単なる場所の選択ではなく、教育システムの構築であると考えています。


できだしたら、わかりだしたら、子どもの表情はみるみる変わっていきます。

昨日、友里ちゃんの指導では、予定を変更して、90分の指導の大半を、苦手なはずの文章題につぎ込みました。 でも、友里ちゃんの表情は生き生きです。 それは、この分野の最近接領域を、やっと私がつかんできた証です。

途中何度か間違えたりしましたが、ツボの所にはちゃんと指があたっているような気がします。

だからこそ、ちっとも集中力を切らすことなく、時間を少しオーバーしてまで文章題に取り組んだのです。


それは、文科省の学習指導要領に定められている何年生の内容か? そんなことばかりにとらわれるから、一番大切なその子の最近接領域が何か、見えなくなってしまうのです。

特別支援教育の特別(Special)の意味は、何なのでしょう?

それは、子どもの学びのニーズにきちんと応えられる教育の場を保障していくことだと、私は考えているのであります。

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