主体者としての子どもの学びを支える保護者の役割

 2008-11-19
大学の教育原理か何か、最初の講義でこんなことを学んだ記憶があります。

「教育はまず子どもの存在が先にあって、そこに指導者としての願いが生まれ、それを可能にしていくために教材の工夫が必要になる・・・」

大学では指導のテクニック的なことばかり習うのだと思って私にとって、こうした教育に対する理念的なことに最初に出会ったことは、強烈なインパクトとなりました。

以来ずっと、このことは私の中で最も大切な理念の一つとして私の心の中に息づいているのです。

しかし、現実には学習指導要領が先にあり、それに基づいて教科書が作成され、学校で業者テストを購入し、パソコンソフトで到達度だの何だのが集計され、それが成績決定の重要なデータとなってしまいます。

小学校に入学したときは、あれだけ勉強したいと目をきらきら輝かせていた子どもが、いつの間にか、勉強がわからなくて置いてけぼりにされ、学ぶ喜びを忘れてしまったケースを何回見てきたことでしょう。

以下の文章は、先週から私の所で指導を受けるようになった、たくや君のお母さんからのメールの内容です。  ( )の部分は、私の補足です。




親も子もドキドキだった初めての指導でした。
まずは私の感想から…

指導の終了の時刻に教室に迎えに行き、たくやがいきいきした表情でパソコンを操作する姿に、楽しい90分だったことが一目でわかりました。
さらに、たくやがタオルを持っていないことに本当に驚きました。

(たくや君はいつもはハンカチが離せないでいるようです。 このことは事前に聞いていました)

(90分での)学習の内容の多さにも驚きました。
たくやの感想は…「楽しかった」 の一言だけ… まあ 最初だし…「もういかない」じゃなくてよかったと思いました。

帰ってきてすぐに、たくやは、折り紙で手裏剣を作って欲しいと姉にたのんでいました。

(手裏剣は、私の学習の最後のメニューに取り入れた社会科学習(パソコン)の重要アイテムです。たくや君は3年生ですが、エラーレスで最初に取り組める最初の教材はこれしかないと考えていました)

慣れた手つきで 手裏剣を姉に作ってもらい満足そうなたくや。
どうやら、最後のパソコンで忍者がでてきたので、忍者ごっこをしようと思ったそうです。

そしてここからがミラクル! 上手く折れない(手先が不器用なので…)「折り紙」はたくやは幼稚園の時から苦手にしているもののひとつです。 忍者ごっこには、何個も手裏剣が必要になりますよね。もうひとつ折って欲しいと姉に頼んでいましたが…意地悪な姉の返事は「自分で折ってみたら」と… いつもなら「よう折らん!!」とケンカ別れになるはすが、自分で作りたいから折り方を教えて欲しいと姉に頼んでいました。今まで見たことのない姿に驚かされましたが、なにより頼まれた姉が一番おどろいていました。 10個ほどの手裏剣を姉と一緒に折り、大満足で近所のお友達と忍者ごっこができました。本当に楽しそうでした。

次に伺うのは 2週間後… せっかくの楽しい90分をわすれないようにと、ファイルにとじて持って帰ってきたプリントを全部部屋のボードに貼り付けてみました。(以前、まったく絵を描くことができなくなった時もこの方法で成功してますので…)

さっそく今日「のんきな白くまくん」 (国語の教材) を読んでくれましたし、すごろくの後、先生から飴をもらったことなど色々なことを思い出して、話してくれました。

そして最後に「またいきたいな~」と一言。 2週間後が楽しみになりました




社会の「昔の道具・昔の家たんけん」は、本当に楽しかったんだと思いますよ。 

真剣に、集中して取り組んでいましたから。 みなさん「御幣」とか「あかし台」って何のことかわかりますか? このソフトを使うと、子どもはパソコンでバーチャルな探検をしながら、こうしたことを学んでいくのです。 

どん高邁な理論を展開される学者さんより、こうした子どもの心に添った教材を自然に提示できる引き出しをもっている実践者の方が、子どもにとっては何倍も魅力的なはずです。

特にたくやくんは、これまでの色々な経過から 「3年生の教材自体に飢えているのではないか」 という私の読みも、ほぼ的中してように思います。

こうしたことからもわかるように、子どもは本来、学びの欲求というものをもっています。

勉強したいんですよ、それが子どもです。

その大切な気持ちをくみ取り育んでいくことも、親の役目でもあり、指導者の役目でもあります。
学習指導要領も大切ですが、学ぶという基本原理から逸脱しては、学びというものの本来の機能を失うことにもなりかねません。

「教科書を教えるのではなくて、教科書で教える」 というのも、教育原理で学ぶ内容ですが、現実場面では、その目的と手段が反転しているのは、よくある日常的なことです。

そのことに対する感性がある人は、きっと子どもに寄り添うことのできるすばらしい支援者としての資質のある方に違いないと、私は思うのであります。

ここは本来、学校の先生の仕事ですが、このブロクをご覧頂くまでの意識のあるご家族の方でしたら、そのこともぜひ一度、確認してほしい事柄だと考えています。

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