親だから出来ること 親だから出来ないこと (子どもの発達と家庭の役割) 

 2008-11-17
私は今日と明日、保育の関係の研修で東京に出張です。便利な世の中になったもので、この記事も新幹線の中で書いています。3時間の時間が有効に使えるし、日常のリズム、デイリーなルーティン(毎日定期的に行うこと)を崩さずにすむのもありがたいものです。

学校・園でも、家庭でも、基礎をしっかり固めてそこを崩さず、毎日積み上げていくことが、その子の理解・支援にとってとっても大切なことではないかと思います。

ここらあたりの組み立てとか、環境づくりとか、配慮とか、考え方とか、具体レベルでどう整えていけるかは、親として、あるいは支援者としての生命線だと思います。つまりは、子ども目線で物事の流れを、どう立体的にとらえ、その子のストーリーや生活の流れの中で実現させていくか、そのセンスというか、感覚というか、そういった高次なレベルでの内容なのだと思います。

野球でも、ゴルフでも、結局、理論とかフォームの問題ではありませんよね。お子さんの学びも育ちも、実践のフィールドこそが大切なのであって、理屈がどうこうではなくて 「あがってなんぼ」 の視点は大事なのではないかと思っています。


もう一つ、これはこれまで何人かのお母さん方に接してきて感じてきたことですが、上手に人の輪を作るというか、何でもかんでも自分一人でしようとしないことは、結構、極意に近い物があると感じています。

本当に自分の子どものことを真剣に考えているのは、親だけです。だからこそ、その役割を焦点化し、真に重要なところの軸をぶらさないようにすることで、色々な事がうまくいきます。「出来る事でもあえてしない」ことにより、周囲が育つということは、よくあることです。

ただしないというのではなく、上手にしむけなくてはないませんから、内容によっては、自分がした方がよっぽど簡単かも知れません。

それがお父さんだったり、学校の先生だったり、保育園でお世話になった先生だったり、私のようなサポーターであったり、親の会で知り合った他のお母さんであったり、それは様々ですが、もしもこうした環境作りが出来、役割分担の色分けが出来はじめると、子どもも安定し、基礎が出来、積み上げがきくようになります。場が変わることで、子どももわかりやすく、構えがしっかりできます。

臨床心理士のかれんママが、あえて私のところにかれんちゃんを連れてくるようになったのも、こうした理由によるところが多いのではないかと、私は考えています。

かれんちゃんが家庭でいてほしいのは、有能な臨床心理士さんではなく、ただの素の、普通の笑顔のお母さんなのです。ここの基盤がしっかりしていれば、どんなことに取り組んでも大丈夫だと思います。

でも、ここの軸がぶれているのでしたら、まずは最優先で、もう一度お子さんを受け止めることが必要なのだと思います。

私には、決してご家族の代わりはできません。でも、家庭でしっかり愛情を受けて育ったお子さんであれば、私のような立場の物がすべきこと、もっと言えば私でしかできないことを、お子さんに目一杯して差し上げることができます。こうなれば、1+1が、2にも3にもなる可能性があります。


発達面に課題のあるお子さんを育てていくご苦労については、私も私なりに理解しているつもりでいます。

到底、半端な気持ちで立ち向かえるような内容でないことも、知っているつもりです。

だからこそ、あえてオーバーヒートしないよう、お母さん自身が手応えを感じながら進んでいける、「向かう先」を見つけるお手伝いを、いっしょにさせていただきたいと考えているのであります。

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コメント
SHINOBU先生が近くにいらしたら・・・安心してお願いできるのでしょうけれど・・・実際は・・ABAを指導している先生にお会いする機会すら なかなか訪れない環境に ほとんどの親子は暮らしている~というのが今の日本の現状です。
ですから、親が中心になって療育方法を考えていったり、教育環境を「作らなければ」子どもの環境は いつまでも悪いまま・・・というのが現在 まだ多くの学校にみられる様子です。特別支援教育がスタートしても、理解ある意識の高い校長先生のいらっしゃる学校は まだまだ限られていて 少ないのが現状です。

一昔前になりますが、ABAを業者に依頼して指導して~というのが米国では盛んでした。私の友人は 業者の人がやっていることを 母親が見て学んで子どもに指導したところ、とても効果があったので、それを業者に話したところ=「実は我々も そのことに気づき、今後の指導方法を改善しようと思っていたところです」という話でした。
ロバース方式で24時間体制でABAを行えば、それは効果が高いでしょうけれど、普通の家庭ではなかなかそうもいきません=費用も負担もとても高井のですから・・・。

療育や教育の指導を 技術のある 心のある指導者の力をいただいて進めていくのが望ましい環境ですが、それを 家庭でも「家族が継続できる指導」があることがさらに望ましい・・・というのが 私と私の知人達の経験です。
毎日 毎日の学習や生活習慣の繰り返しをするためには 家庭での取り組みがかかせません。継続は力なり・・・を痛感します。

SHINOBU先生は それを含めてお話していらっしゃるのだろうと思いながら・・・本文では そこが省略されているような気がしたので、勝手ながら補足しちゃいました♪

違うようでしたら・・・すみません・・・(汗)
【2008/11/17 22:36】 | マドンナ #CFnWuolQ | [edit]
マドンナさんへ

またまた奥の深いお話へ・・

ABAの手法が使える場面は限定されませんからね。

正直申しますと、これまでやって来たSHINOBU流の個別指導を振り返ったら、そのことがすべてABAで理論的に説明がついた、だからぼくは、自分の手法の論理的なベースとしてABAを利用させてもらっている、ということなのです。 ですから、先にABAがあったわけじゃないんです。

もう一つ、私は、日常の子どものストーリーに添ってABAを組み立てていくことを、とても大事にしています。

私はほっておいても自然にABAの理論と照らして考えてしまうようになっていますが、お母さん方にはね、なるべくABAではなく、あえて日常の言葉を使って、いっしょに考え、決めてもらったり選んでもらったりするように心がけています。

きっと自己流の、邪道なABAだと思いますが、子どもの生活のストーリをベースにしたABA、今はこれがSHINOBU流です。

今後はきっと、マドンナさんの言われる形に自然になっていくと思います。

指導の中で、子どもの育ちが、必ず、私たちをそのように導いていくでしょう。

臨床場面の本質をえぐるのに、ABAほどわかりやすい体系的な理論は、私は知りません。

最近、井上先生の本を購入しました。

こんなに平易にわかりやすい本があるなんて、何て幸せなことでしょう。

これからきっと、私とお母さん方の実践に形となって現れていくことでしょう。

それもこのブログの大切な役割だと考えます。 がんばらなくっちゃ・・
【2008/11/17 23:03】 | SHINOBU #- | [edit]
考えさせられる記事でした。うちは基盤が不安定だと思いながらも、強化できず、むしろ崩壊に向かっているのではないかと思うほどです。なかなか受け入れられず、わけの分からない子供との生活は正直苦痛でしかありません。毎日が試行錯誤で手応えのない子育て。しかし、親ですから責任があります。自分達が変わらなければと思いますが、どう変わったらいいのか、どうなればうまくいくのか、子供の特性もいまいちわかりません。 うちの地区は、就学と同時に一切の療育がなくなってしまいます。就学後も適切な療育が受けられる子供は幸せだと思います。療育が受けられるか否かでは、親子にとってかなりの影響があると思います。相談場所もなくなり、子供の特性もわからない状態では、途方に暮れてしまいます。そんな現状では、自分にも余裕がなくなり、子供の受け入れはさらに困難になってしまいます。恵まれない環境下でどう基盤を強化できるのでしょうか。皆さん障害を受け入れ子供の為にと親が療育をしている人もいますが、障害を受け入れられず、でもなんとかしたい、しなければならないと思っていても、相談できない
環境では親のスキルもアップしません。必然的に子供も適応しにくくなると思います。一筋縄にはいかない難しい子供。受け入れたいのにできない情けない親。毎日が葛藤です。
【2008/11/17 23:03】 | Rママ #- | [edit]
Rママへ

最終的な主体者は親ですから、そこを放棄することはできませんが、少なくとも心のサポーターは不可欠です。

見つけると言っても、じゃあ明日にすぐ、というわけには行かないと思いますが、酸欠になっても仕方がありません。

まずは、イメージと決心をもってアクションされてみてはいかがですか?

親の会は入られていますか? 先輩のお母さん方との交流はどうですか?

どんなことがきっかけとなるかわかりません、一つの糸口から道が開けることもありますから、まずはトライしてみることです。

私でよければ、お話、詳しく聞かせていただきます。

よろしければ、メールなどでまずはご連絡をいただければと思います。

これまでにも、何人もの方のお話も聞かせていただいていますので・・・
【2008/11/17 23:14】 | SHINOBU #- | [edit]












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