子どもの内面を支えることが 学びと育ちの原点となる (たくや君とのすてきな出会いから)
2008-11-16
昨日から、たくや君(小3・男子)の指導をすることになりました。お母さんといっしょに一緒に教室に入ってきたたくや君は、シャイで礼儀正しい、とってもナイスな少年でした。
少しデリケートな面があるのでしょうか? 事前のお母さんとの相談では、これまでに自信を失いかけ、学校に行きづらい時もあったように聞いています。
でも今は元気になり、毎日元気に学校に通っています。
お母さんからいただいていた情報をもとに、1回目のメニューを構成しました。
先生のお話、すごろくゲーム、漢字の書き取り、じゃんけん数え棒ゲーム、数認知や計算のプリント、物語文の音読、パソコン学習(社会・昔の道具)、絵カード合わせ、ベイブレードなどを用意しておきました。
処理の仕方は、やや継次的でしたが、認知面に大きな偏りはなく、きっとここで時間をかければかけるほど、多くのことを吸収していける、大変教えやすいタイプのお子さんのように見受けられました。
最初はやはり、かなり緊張ぎみでしたが、すごろくゲームからいきなり、生き生きと学習に取り組んでいくことができました。
お話が好き、ということを聞いていましたので、言語系のプロンプト(支援)を中心に考えていました。 漢字の書き順には、不正確な部分もありましたので、聴覚性の支援を軽く入れると、すぐにルートがつながりました。本当にやりやすいお子さんで、すぐに成果となって反応が返ってきます。
繰り上がり・繰り下がり系の計算は苦手なようですが、継次性の支援を添えると、すぐにクリアできます。 この調子なら、どんどん吸収できるように思われました。
一番気になったのは、指導開始直後にポケットから取り出したタオルハンカチです。 たくや君は、いきなりそれを口にあて始めました。
移行対象としての、愛着行動です。 君は今、新しい世界へ飛び出そうとする、その移行期にいるんだね、いい時期にここに来たね、と私は感じました。
この教室を、この子が巣立っていくための大切な場所にしてやらなければならない・・・
指導の最後には、パソコンの 「社会=昔の道具(3年)」を選択しました。
お母さんから、ポケモンが好きと聞いていたので、最後の強化子はこれしかない、と判断しました。
内容は、くまニンといういたずら好きのキャラクターが巻物をもって逃走し、昔の民家に逃げ込んだところへ、様々な問題をクリアしながら、捕まえるという設定の学習ソフトです。
やり始めると、予想通り、完璧にはまっていました。 最初は小さい声しか出ていませんでしたが、このころになると、結構大きな声も出るようになりました。 最後にくまニンを見事に捕まえて、ゲームをクリアした時には、来たときとは全然違う表情になっていました。
(注目していたハンカチタオルは、この時は、どっかに行っていました。 内面の世界から、リアルな世界へと移行しているサイン、だと私は感じていました)
こうして1回目のこの教室での90分のセッションは終わりました。
このことが彼の生活にどんな変化をもたらすか?
たくや君は、2週間後にまたこの教室にやってくる予定です。 今日の指導が何かのきっかけになっていれば、と期待せずにはいられません。
ケースによって一概には言えませんが、子どもの心を育むことと、環境を構成することで、支援の8割は決まると私は考えています。 テクニカルなことも重要ですが、私の中ではそれは2割位の比重になっています。
どんなにテクニカルなことを工夫しても、ファンダメンタルな心の部分が揺らいでいては、結局積み上げは効かないと体験的に感じているからです。
今度は私が、ドキドキする番です。
2週間後、元気な顔でまた来てね。
私はずっとずっと、たくや君とお母さんの後ろ姿を見送るのでありました・・・
↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。


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