書字が苦手でも 得意なルートで切り開く未来 (花子ちゃんの限りない可能性と希望 )
2008-11-15
今の私の生活の中では、子どもの指導に当たっているときが、一番楽しく充実している時間です。1対1の個別指導ですが、その日その日の指導で、目頭が熱くなるような感動的なことが次々に起こって行きます。
毎週金曜日は、花子ちゃんの指導の時間。 花子ちゃんは、白ゆり教室第1号の子どもで、今月で9ヶ月目の指導になります。
この日の指導で、私は感動の余り、思わず涙を落としそうになる局面がありました。

↑ これは、昨日の指導で使用した文章題のプリントです。
花子ちゃんは算数が苦手で、9ヶ月前には、1+2の計算もできにくく、提示した具体物や半具体物も、なかなか数の認知とは結びつきにくい状態でした。
しかし、書字は苦手でも、本読みは大好きで、継次的に物事をとらえて理解するルートや方法の体験・経験を積み重ねていきました。
今でも、同時処理的に認知をすることは苦手ですが、継次的な方法ならば、繰り上がりのたし算も繰り下がりのひき算もできるようになってきました。
私も懺悔しますが、実はこの私も、「1+2もできにくい子どもが、文章の読解問題なんてできない」 と、正直、思いこんでいました。 (花子ちゃん、ごめんなさい!)
しかし、「黄色いバケツ」の自作教材に取り組んでからというもの、私は花子ちゃんの読解能力のすばらしさに、すっかりと のめり込む結果となりました。
そして、先週から取り組んだ文章問題で、ついにこの花子ちゃんの読解能力が、算数の数認知に大きなインパクトを与える場面がやってくるのでした。
花子ちゃんは初め、きりんやそうやリンゴの絵のついた一般的な算数プリントに取り組みました。
そして、写真にあるような、自作の(言葉だけで書かれた算数の文章題)プリントをする場面となりました。
最初は、「なになに、バナナが3本、ふむふむ、それでおとうとが1本食べたのか、じゃあひき算だ、3−1=2、か〜んたん」 と、口でぶつぶつ言いながら、問題に取り組んでいました。
そのうちに、調子が出てきたのかどうか、あれあれ、とうとうその場面を絵に描き始めたではありませんか?
「おはなしの本6さつ買ってもらったって? じゃあこれが「むかしばなし」、 これは「あんでるせん」、 これは「きんたろう」・・・ と、次々に場面をリアルに想像しています。 そして、「そのうち1さつ読んで、まだ読んでいない本は? そんな簡単! 6−1=5」 と、鮮やかに答えてくれるではありませんか?
この子、数図ブロックではほとんど反応ないのに、文字情報だけで、こんなに具体的に状況が把握できるなんて、まるでキツネにつままれたような気持ちです。
そういえば、木曜日に、友里ちゃんのお母さんが、「花子ちゃんの事、とってもうらやましい」 と、言っていました。 (さすが友里ちゃんママ、とってもシャープです)
確かに、こうなると、この先このルートを使って、花子ちゃんがどこまで伸びるか? その可能性は無限です。
私の頭には、「通常の高校への進学!」の、夢と可能性が、ぐるぐると頭の中に渦巻いていきました。
イケルかも知れない、 いやイケル、 イケルに決まってる・・・
3月の時は、1+2であれだけ苦労したのに・・ と思い返すと、私の方は涙目になるわ、声はつまるわ・・
花子ちゃんもそれを横目で身ながら、何かが心の中で、ストンと落ちたような顔をしていました。
書字はやはり苦手なのには変わりないので、書いてる文字は写真の通り、とてもていねいとは・・・
でも、まてよ・・ こうして改めて見ると、ちょっと前より、相当上手になっているではないか!
感動の余り、私は記念にこのプリント、もらって帰っちゃいました。
この日も花子ちゃん、手を振って、姿が見えなくなるまで 私を見送ってくれました。 何という幸せ感・・
原付バイクで家路に帰る道すがら、また目頭が熱くなるSHINOBU先生なのでした・・ (もう年ですね・・ 涙腺ゆるすぎ・・?)


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