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集団で学ぶことの良さと 個別に学ぶことの良さ (強化子=ほめる の観点から)

 2008-11-11
先日、ある学級担任の方からメールをいただきました。

その先生は、新採用教諭の指導にあたる立場の先生で、週に何度か自分の学級を別の先生にお願いし、新採用教諭の指導に行かれています。

その補欠授業で、ミスが多く、学習に集中できていない子どもに、その理由を尋ねたら・・・ 「あの先生は厳しくないから・・・」 と、いう答えが返ってきたそうです。

なるほどな、と思いました。

これは、通常学級にいる支援の必要なお子さんほど、その傾向にあると思います。


この頃は、毎週小学校の巡回相談に伺っていますが、そこでも同じような事を感じています。

クラスのモラルや規律を保っているクラスは、子どもが安定します。 逆に、集団のモラルが低下しているときに、下手に個別にかかわろうとして、学級が崩壊していくケースを何度も目にしてきました。

学校は、集団で子どもを育てるところなので、学級担任の仕事はクラスのモラルと学級の方向感を築いていくこと、そしてクラスが目指す方向をはっきりと示し、先生だけが個の支援をしようとするのではなく、個の支援ができる子ども(仲間)を増やしていくことです。


私が個別指導でしているような強化を、集団の中にもちこんでも、それはうまくいきません。 Aちゃんに特別にほめたら、なんでAちゃんだけ特別にほめるのかと、他の子の反感をかってしまいます。

まず他の子の心を満たしていないと、個別支援は成立しない、というのは集団づくりと個別支援の鉄則です。 ここが、学級担任の仕事の中心です。 そのためには、きちんとした学級のモラルと、集団として向かう先、方向感が学級に存在していることが絶対条件です。

ここがしっかりしているクラスでは、子ども同士が、相互に助け合い、協力し合って伸びていく関係ができあがります。 先生以上に厳しく、先生以上にあたたかいミニ先生が、クラスのあちこちに出現します。 集団で学ぶことの良さがここにあります。 

特別支援学級も、小集団学習であって、個別指導ではないので、原則は集団の中で育てるスタイルが当てはまるのではないかと、私は考えています。


個別指導のよいところは、強化子=ごほうびを、何の遠慮もなしにMAXに使えることです。 どんなにほめても、何のひいきにもなりませんから、めちゃくちゃほめることができます。

特に、それまでほめられた経験の少なかった子には、大きな自信や喜びややる気につながります。


でも、これは特上の神戸牛のようなものなので、特別な場合を除いて、週に1度か2度、その子の個性や能力、認知特性や心情に寄り添った指導の場があれば、随分子どもは心に張りができ、元気になって、自分のクラスに帰っていきます。 私のところに来ている子どもは、みんなそんな感じです。


そうしているうちに、きっと、私の元から巣立って行く日が、やってくると思います。

個別支援は、、大空へ旅立っていくための、大切な1ステップ

時には羽を休めたり、パワーを充填することも必要でしょう・・

幸せの形は100通り・・・ だけれど、みんなが巣立っていく場所は、大空の同じ仲間のいるあの場所だと、私は信じているのです。

コメント
しのぶ先生、先日は丁寧なメールありがとうございました。
ご紹介頂いた先生から、具体的な先はご存じないとしながらも、小学校入学にあたりとても参考になる暖かいメールを頂き、感謝しています。

それと、今日のこのブログ、今後就学予定の子供を持つ親としてとても参考になるものでした。

私は今まで「うちの子を手厚く見て欲しい、協力はもちろん惜しまないから」と考えていて、支援の必要な子供を持つ親として当然の考えと思っていました。クラスの中でもできるだけ手厚く!と。

・・・でも集団の中で学ぶに当って、ただわが子だけ手厚くしてもらうだけでは本当の醍醐味は味わえないのですね。ミニ先生がたくさんいるクラス、確かに「みんなと同じようにがんばりたい」気分満々の娘にとってこれほどモチベーションがあがることはないですよね。
担任の先生に望む心構えが少し変わりました。

そして、先生の行ってらっしゃるようなほめ倒せる個別指導は神戸牛・・・笑えたのと同時になるほど、と深く頷きました。

まだまだ神戸牛を振舞ってくれる特上シェフ探しは続きそうですが・・・
早くめぐり合いたいな~~
【2008/11/12 10:04】 | がんも #- | [edit]
個別指導といえば、、ごまたろうです。

とっちゃいました、満点。もちろん漢字でです。

元々得点自体は問題ではなく、他人と比較されることの無い所で、自分の得意な学び方で学ぶ場を創設してあげたかっただけなのですが、予想以上の結果です。
手放しで褒めてもらえることと、先生の「ゆっくりでいいんだよ」という言葉が楽しく学ぶことの源となっているようです。

さらに驚いたのは、そこでついた自信が他の部分にも波及しているということです。

「三角形の作図」の問題。難なくこなしました。視覚認知に弱さがあって、しかも一番苦手なのが「斜め線」のはず。三角形は難しいのでは?
おまけに分度器まできちんと使えている、、そんなはずは、、??
(因みに現在、算数の支援はありません)

最近よく言う言葉 「ありがとう」 ご飯を作っても、布団を敷いてもです。
手伝いの回数も増えました。なんというかまぁ~。

支援の必要な子はいろいろな部分で沢山頑張っているのだと思います。
でも、少しの工夫で楽に学習や生活ができるということを子供自身が学べたら、どんどん世界が広がるような気がします。

学校での個別指導の場と、家庭内でのサポートの中でそれを学び、在籍する通常学級や外の世界で生かすことが出来るように、これからが正念場かなぁ~。

今日も元気に登校しました。何やら理科の観察を頑張るのだそうです。何の観察だったのか、帰ってきたら聞いてみようっと。


【2008/11/12 11:51】 | ごまたろう #- | [edit]
がんもさんへ

個別支援と集団での育ちのバランスというか、さじ加減、それと内容的なことの色分けなどのことについて、最近、私自身の中で、かなり整理がついてきました。

もちろんそれぞれのお子さんの特性に合った形にするのが一番ですが、加配の支援員がついても、ただ集団の中で、ぴったりマークしてお子さんの後を追いかけるような対応だけいていても、それで子どもが育ったのかは、別問題ですよね。

形と目的は明確にしなくてはなりません。

私がいつも、就学は選択ではなく創造だ、というのは、こうした理由によるところが強いと感じています。

がんもさんのイメージが明確になれば、きっとすばらしい先生との運命の出会いがあるはずです。

お子さんにしっかり向き合い、こんな先生だったらいいなあ~のイメージをしっかりと作ってください。

もしかしたら、明日、がんもさんの前にそんな方が現れるかも知れません。イメージなければ、知らない間に目の前を通り過ぎていくことにもなりかねませんから・・
【2008/11/12 12:40】 | SHINOBU #- | [edit]
ごまたろうさんへ

やりましたね。

完全に長所活用型のパターンに入っているじゃありませんか?

いいバランスですね~ ご苦労の甲斐ががあったというものです。

算数や生活の場面まで、絶好調になってきましたね。

個別支援、かくあるべし・・

まさにモデルケースになっています。 

いつも貴重な実践をありがとうございます。 お子さんの成長の喜びを一緒に共有できる事を、本当に幸せに思います。
【2008/11/12 12:47】 | SHINOBU #- | [edit]
こんにちは
お久しぶりのコメントですが・・・いつも通ってますよぉ(^▽^;)

今回のお話を読んで 思い出したことがあったので(記事の内容とはちょっとずれているかもしれませんが)コメントしますね

うちの息子(自閉症)が幼稚園へ入園して 給食が始まってしばらくすると 担任の先生から「席につかないでウロウロして給食をほとんど食べません」と連絡を受けました まぁ編食がすごいし 食べたいものがないから手持無沙汰で席にいたくないのも理由の一つだということを伝え それから 自閉症者の支援グッズとして 気が散らないで食事を取るために 卓上用の(3面を囲う)パーテーションがあるので それを使用したらどうでしょう?と提案しました・・・給食のお盆を囲って 外部刺激を少なくさせようというわけです
すると 先生が「そうたくん(息子)は飲まない牛乳にもストローを刺すだけですが みんながやるのを見ていますし お友達も「そうたくん今日はご飯食べたね」って言って そうたくんのことを見ています 給食の時間 一人で食事をとるようなことになってしまうのは かわいそうです」・・・とおっしゃいました なるほど そうですよね 
確かに 親としては自閉症の息子には社会生活の中で 今後一人できちんと食事をとれるためのスキルを身に付けてもらいたい という気持ちが強いので 支援グッズを使用することで着席して食べることができるようになれば・・・ってすぐ思ってしまうんですが 
幼稚園でお友達とおしゃべり出来なくても 給食をほとんと食べなくても ウロウロしてても みんなと一緒にいる時間は やはり家庭ではできない とても貴重な経験なんですよね・・・ 

今 週1で療育施設へ通っているので月曜日は幼稚園をお休みしています
すると「今日はそうたくんいなくてさみしかった」っとお家でママに報告してくれるお友達もいるようで ホントに嬉しく思います

みんなを見て学び みんなが見てくれて育つ そんな感じでしょうか
私が自閉症を理解してくださいっ!って頑張るより 息子の方がきっと周囲のお友達や大人の人達に いろんな事伝えてくれているのかもしれませんね

話は変わりますが(こっちが本題にちかい?)・・・ 
学力が世界でも高いといわれる フィンランドの教室の風景をTVで見たことがありますが 算数の授業では 分からない子に分かる子が教えてあげていました 教えることでその子がより理解を深めるメリットがあり お互い教えあう(個別指導する)ことで分からない子がいなくなるそうです
まさに 理想的な授業風景ですね
でも 私が小学生の時(30年前?)は それに近い授業をやっていたような記憶がありますが・・・(あっ でも私の学力は世界レベルではないですよっ(;´д`)ゞ )
日本の学校教育の現場は今と昔 そんなに変わってきているのでしょうかね? 




【2008/11/12 15:01】 | そうたママ #qbIq4rIg | [edit]
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【2008/11/12 17:36】 | # | [edit]
そうたママへ

さすがそうたママ、視点がシャープですね~

私が伝えたかったことを、こんな風にエピソードにして返してくださるなんて、感謝状と金一封、ファックスで送りたいくらいです(笑)

あのね、特別支援教育になる前に、日本型の共同学習は存在していて、それはきっと世界でもトップクラスのものであったと思います。

全部の先生がそうであったわけではありませんが、それこそ職人芸で、自分のクラスを今でいう日本版のインクルージョンの風土を築かれていたわけです。

それは、障害児教育という名前ではなく、例えば 「民主的な学級づくり」 と言うような名前で・・

すばらしい先生たくさんいました。

だから私は、学校・園の巡回相談におじゃましたときには、必ずその学校独自の取り組みをベースにして、その上で発達の視点を取り入れてみてください、とお伝えするようにしています。

パーテーションの話も、奥が深いですね~

あえて支援をフェードアウトして、次の課題に向かわせることも高度なテクニックの一つです。

支援を工夫してまずできるようになることが大切で、その次は、支援がなくても集団の中で、できるようにさせることが課題になります。

これこそ、その子のストーリーの中で考えていくべき高次な判断です。

そうたママのコメントの中には、大切なことがたくさん含まれていて、本当に味わい深く参考になります。

やっぱり、ママの学力も世界レベルかも・・? 

ぜひ一度お会いして、いろいろなことを聞いてみたい位です・・
【2008/11/13 09:53】 | SHINOBU #- | [edit]












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