長所活用型指導のよさと可能性 (得意なことで苦手な学習をカバーできる具体的な実践例)

 2008-11-08
花子ちゃんは、本読みが大好きな2年生の女の子。 でも形のとらえが少し苦手なので、1年生のころは、計算問題でとても苦労しました。

でも、順序性を重視した段階的な指導・時間的分析的な教材の提示・聴覚的言語的手がかりといった、いわゆる継次処理的な指導によって、たし算やひき算、繰り上がりや繰り下がり、筆算まで、自分の得意なやり方で出来るようになってきました。

今でも指を使ったり、数図ブロックを使ったり、数え棒を使ったりしますよ。 でも、もうそのことで涙を流すことはなくなりました。 そればかりか、じゃんけん数え棒ゲームを毎回やっているうちに、あらあら不思議、あんなに苦手だった位取りや数の量的・視覚的とらえも、いつの間にかスムーズにできるようになっているではありませんか?

漢字や書字が苦手なので、読解も苦手なのかと思っていたら、それはとんでない誤りでした。 今では、標準化された「国語の森」の問題集を、毎回きちんと1単元消化できています。 とても楽しい勉強の時間です。


今回の指導では、文章題の問題に初挑戦です。 単調な計算問題は苦手ですが、文章題はイケルのではとふんでいましたが、内心はドキドキです。

課題として提示していた「さんすうプリント5まい」のうち、3枚はイントロ、残りの2枚が今日のミソという構成です。

イントロの3枚を済ませ、いよいよ文章題に突入です。

イケルとふんでいますので、作戦としては、できるまで待つ「遅延教化」のパターンです。

もしかしたら、生まれて初めての本格的文章題?

花子ちゃんは、一瞬ためらったようにも見えましたが、5秒もたたないうちに、文章読み取り回路が機能し、5問の文章題を一気に解いてしまいました。

驚くべき事に、立式も単位もパーフェクトです。 おまけに、書字の機能訓練にも最適な課題です。

私は、わずか半年でここまで来た花子ちゃんの姿に、目頭が熱くなりました。

単調な計算問題は苦手だけど、文章題が得意な女の子の、華麗なるデビューです。


言っておきますが、花子ちゃんの場合、文意を理解せずに、数字の部分だけ見て適当に四則計算を当てはめているパターンでは、決してありませんから・・

むしろ、文章の継次性からくる状況把握が、空間性・直感性・視覚性を補助する、まったく逆のパターンです。

花子ちゃんにとっては、得意な継次性の課題をメインにして、苦手な同時性処理をミックスして刺激していくこの方法の方が、何の工夫もせずに、苦手な所だけを繰り返し単調に攻める短所矯正型の指導より、楽しいし、成果が上がるに決まっています。

大好きなカレーライスに、苦手なにんじんを細かくきざんで食べさせるようなものです。

もし、この方法に気がついていなかったら・・と思うと、背筋が寒くなるほどです。

これで一気に、向かう先に光が見えてきました。

花子ちゃんはこの日、また一つ、私に大切な宝物をプレゼントしてくれました。

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