かれんちゃんへの個別セラピースタート (ダウン症のお子さんの初期の感覚性遊び・操作性遊び)

 2008-10-29
昨日は、かれんちゃん(3歳)の個別セラピー、第一日目でした。

昨日、うちの園の保育士さんにお願いして、それらしいグッズを色々と用意してもらいました。

(机・いす・フロアマット・絵本・パズル・積み木・楽器・シャボン玉・粘土・風船・ボール・クッションなどです)

今回が第1回目です。お母さんから事前にいろいろと様子を聞いていました。 この教室では最年少ということもあり、ちょっとドキドキもしていました。

一番最初に食いついて来たのが、風船でした。 「ちょうだい」のポーズもちゃんとできたし、うまくキャッチ出来たときは、笑顔一杯で私に風船を返してくれました。

しゃぼん玉にも、おもしろいように反応してくれました。 感覚性の遊びが大好きなようです。

着席は難しいかも? と、お母さんから聞いていましたが、何回か、ちゃんと座って課題に取り組むこともできました。

操作性遊びの中で一番のお気に入りは、ギザギザのびらびらの付いた入れ物の中に、ブロックをポンと押し込む遊びでした。

かれんちゃんは今、感覚そのもを楽しむ感覚性の遊びと、何らかの操作に対する反応を楽しむ操作性の遊びの中間くらいの位置の遊びがお気に入りのようです。

材料は、いくらたくさん用意したとしても、やはり、今すぐに使える物と、そうでないものに分かれますね。

今日の一番の収穫は、まずは課題の入り口を発見したことです。 それと、「すごーい」「じょうず~」などの強化子も、思っていたより手応えを感じました。

時々、部屋をウロウロ探検し、観葉植物の水差しや、パソコンのキーボード、監視モニターのスイッチをさわったり、積み木やおもちゃを投げて困りましたが、まあ、この程度のことは、これから解決できる範囲だと感じました。

「こういうことを無理に怒ると、自己刺激の強化になり逆効果なので、やり過ごして、代替行動ほめますね~」と言うと、さすがに臨床心理士のお母さん、ぴったり理解してくださり、やりやすいこと・・

時間が来て、お母さんが部屋に来た時、かれんちゃんは私たちの前で、型はめパズルのマッチングをしてみせてくれました。 「じょうず~」 とほめると、うれしようにしました。 私のひざの上にも乗ってくるし、本当に可愛いお子さんです。

3歳の子も、小学生も基本は同じですね。 子どもの実態があり、願いと目標が生じ、教材を工夫し、支援を添えて、つまずきを除去し、できたらほめる。 ただそれだけのことです。

私が参考資料にしているは、右のコーナーで紹介している「ダウン症児の育ち方・育て方」と、自閉症児のためのABA・早期集中マニュアル「つみきマニュアル」の2冊です。 ベーシックな早期療育の基本となる目標を「ダウン症児の育ち方・育て方」で確認し、ABA(応用行動分析)を基礎とした、私の具体的なかかわりや支援の方法を「つみきマニュアル」の事例を参考にして組み立てて行こうと考えています。

ABAをダウン症児の早期療育に適用するのは、アメリカのワシントン州の実践で紹介されていたので、その臨床版みたいなものになればと考えています。

「ダウン症児の育ち方・育て方」は、4750円と高額です。でも、これ1冊あれば他の本はいらないくらいです。初版からもう20年以上経過していますが、内容は豊富で、よく整理・研究されており、見やすく・わかりやすく・使いやすい本です。最初、ダウン症にお詳しいドクターにお借りしていたのですが、結局自分で購入してしまいました。

学習指導で組み立ててきたABA(応用行動分析)のやり方は、早期療育でも同じように使えます。また、このかれんちゃんとのかかわりは、きっと他の小学生の指導にも生かされていくことと思います。 ベーシックな所はみんな同じなんですね。

私の気持ちは、もはや手作りの感覚・操作性のおもちゃ作りに飛んでいます。 そう言えば、先日リンクさせていただいた「Yukaの「おもちゃ箱」にいろいろ紹介されていたので、早速調べてみようと思います。

何だか、とっても楽しみになってきました。 この子も、私に幸せ運んでくれる子です。

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コメント
先生、こんばんは
Yukaのおもちゃ箱のKimikoです。

私が娘のために作った3歳ぐらいまでのおもちゃは、安藤忠先生から頂く課題を楽しく練習するために考案したものです。
「ダウン症児の育て方・育ち方」の後ろの方に少し掲載していただいています。

ペットボトルの棒挿し http://www2u.biglobe.ne.jp/~KOBE-01/toy-008.htmlは、安藤先生が英ガルト社のポップアップを見せてくださりながら「ここが透明なら、棒がさされていく様子が外から見えてもっと良いんだけど!」と仰った言葉をヒントに作りました。

現在娘は8歳です。最近は算数のおもちゃをいろいろと作っています。どうにかして分かってもらいたいと頑張っています。

今後もかれんちゃんのセラピーの記事を楽しみにしています。
【2008/10/29 18:13】 | kimiko #8iCOsRG2 | [edit]
Kimikoさんへ

Kimikoさんのブログは、ありがたいですね。実践に基づいていますから、本当に参考になります。

「ダウン症児の育ち方・育て方」を見て思ったのは、ここには発達支援の基本があり、言語や認知など、ダウン症に限らず、LDや自閉症など、小学校の特別支援学級でも使える内容が多いということでした。こういうところを、具体的実践で整理してあるというのは、さすがロングセラーといったところでしょうか?

また、ABAのダウン症時への適応は、上地先生の着眼です。日本では大きな流れになってはいませんが、うまく行かないわけがありません。

理論を示す人は山ほどいますが、臨床で成果をあげている人はほんの一握り・・

そういった意味で、Kimikoさんの実践は、臨床そのものです。 すばらしいブログを紹介してくださったことを、本当に幸せに思っています。
【2008/10/30 08:06】 | SHINOBU #- | [edit]












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