「字なんか読めなくても何とかなる」 「でも読み書きできれば便利だね」  (自己イメージを低下させず 将来に生かしていくための多感覚指導法)

 2008-09-10
昨日は、「読み書きの苦手を克服する子どもたち」 という滋賀大学キッズカレッジ(SKC)窪島務さんの本を読みました。

計算もそうですが、「読み」「書き」は、私たちにとっても、最も大切な課題の一つです。

私は、この本,ぺらぺらとめくっただけで、この方がどれだけすばらしい論理性と実践力をおもちの方か、すぐにわかりました。

標記の 「字なんか読めなくても何とかなる」「でも読み書きできれば便利だね」 という言葉は、この本の中の一節ですが、これは、本人の自己イメージやモチベーションを低下させないための、魔法の言葉ですよね。


先日、涙を流して漢字の宿題をしている花子ちゃんのこと、お伝えしましたが、涙を流して苦手なことを無理矢理させることと、 文字を書くことに抵抗感がなくなるよう、書くことに前向きに取り組めるよう教材を工夫することと、どちらが本人の将来に生きてくると思いますか?

私は、本人の得意なことをベースに、それを膨らませていく方法 (行動レパートリーの拡大・長所活用型指導・得意な認知特性に苦手なことをミックスする二系統同時刺激など)を指導のベースにしていますが、窪島さんは、多感覚指導法という言葉で、漢字の具体的な指導を紹介されていました。

これは、例えば、空書・なぞり書き・手書き・粘土の文字・辞書など様々な活動を、30分ほどの活動の中で次々に行い、単調な反復練習は決してしない、というスタイルです。

つまり、先ほどの花子ちゃんの学習(短所矯正・繰り返し・ワンパターン型)とは、真反対の学習法と言えるかも知れません。

私は、ある程度反復練習はさせますが、90分の指導で9つのユニットを指導するタイプなので、タイプとしては、完全に窪島さんタイプです。


さらにページをめくっていくと、「安心して出来ることを課題として出す」 「子どものペースでできることを励ます」 「だいたいできたらほめる」 「間違いに気がついても、すぐに指摘したりしない」 とありました。

世の中には、似たような考えの方もいるものだなあ、とうれしくなっちゃいました。 勇気が出てきました。

花子ちゃんのお母さんがメールで 「せっかく勉強が好きになったのに・・・」 と書いていました。 花子ちゃんは、勉強が楽しいと感じたからこそ、いろいろなことで、希望がもてるようになってきたのです。

わずか数の漢字と引き替えに、勉強が嫌になったんでは、何にもなりませんよね。 そこには、やっぱり工夫が必要です。


「読み書きできれば、便利だね」 って、そう簡単に言える言葉ではありません。 

しっかりとした理論・指導技術・そして本質を見据えた教育観・人間観・発達に対する見方があるからこそ、初めて口にできる言葉です。

読み書きは,必ずできるようにできるようになるから,安心して,楽しんで勉強しようねっていう。自信とあたたかさに裏付けられたメッセージがそこに込められています。

水分もとらず,草むしりをしたり,球拾いをしたり,ウサギ跳びばかりをさせて,野球が本当にうまくなるでしょうか?

基礎運動も大切ですが,実際にバットを振ったり,ゲームに出場したり,喜びを分かち合ったり,こうしたたことがあってこそ,基礎運動に対するモチベーションもあがるというものではないでしょうか?

セルフエスティーム、肯定的な自己理などなど、むずかしい言葉を並べるのは簡単です。何か、わかったような気になります。

でも、「読み書きできるて、便利だよね」って、子どもに伝えることの出来ることって、そりゃ並大抵ではありません。

窪山さんは、認知の混乱とディスレクシア形成のメカニズムを構造的に図式化されていました。そして、どうしたらよのか、そのアプローチも明確に示していました。

ここまで、わかっているから、言えることです。

我が子にあった学習スタイルを理解したり選択するのも、ご家族の大切な役割だと、私は考えています。

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