長所活用型の指導で子どもは伸びる (実践場面での手応えと課題点)
2008-09-01
私くらいの年齢になると、一度や二度やったからといってなかなか身にはつきませんが、成長期の子どもは違います。一度目はだめでも、3回4回と続けていると、力は必ずついてきます。
逆な言い方をすれば、たとえ1回目に手応えがなかったとしても、指導の軸をぶらさずに、自信をもった対応で、最低3回くらいは続けてやることが必要だ、という事なのかも知れません。
指を使って、計算する子。 どこでも見かけます。 通常学級でも山ほどいます。
計算問題を前に「指使っちゃだめ」と言われると、それでできるレベルの子にとっては大丈夫ですが、やっと指を使って計算できるようになった子だと、ラケット持たずにテニスするようなもので、どうしたらいいのか、わからなくなっちゃいます。
そんな子どもに対して、私は、導入の時に、「すごろくゲーム」や「数え棒」などの数認知活動を取り入れるようにしています。
特殊ルールを決めていることもあり、今までにこの活動をいやがる子はいませんでした。
花子ちゃんは、2年生です。
半年前に指導を開始したときは。「1+2」にも苦労していましたが、今では「28+14」など、繰り上がりの筆算もできるようになりました。
すごろくゲームも、数え棒も週1でやっているので、数感覚もかなり向上してきました。
10の束と、ばらの1 区別して数えることができるようになってきました。
まだ、完全ではありませんが、位取りの仕組みを理解し始めた兆候です。
10回近くは、やってきましたかね。 手探りでしたが、ついにつかんで来た感じです。
サイコロの目、今では数えなくても「6」も「5」も読めます。 すごろくゲームは、コマは100あるので、100の量的感覚もそれなりにつかめて来ました。
考えてみれば、すごろくゲームを5回も10回も、教育的な意図の中でできるのはむずかしことかもしれません。
でも、環境整えて、家庭でできればすばらしいです。
(大抵は妹や弟にじゃまされたり、とても忙しくてお母さんにそんな時間がなかったり、やってもしかられるばかりで、子どもがちっとも楽しくなかったりで、うまくいかないのが現実です)
出来ないことを出来るようにさせる、というのが、教育の大切な営みです。
ですが、どの子にも苦手なことというのはあるはずで、それを乗り越えられる手だてが見えているのならよいのですが、そのことなくして激突ばかりして、自己イメージをどんどん低下させてしまうのは、いかがなものでしょうか?
やりもしないで、最初からあきらめるのは論外です。
繰り返しますが、それを乗り越えられる手だてが見えているかどうか、チャレンジしてみる価値があるのかどうか? その判断は、大切だと思います。
もし、今の段階ではちょっと無理だと判断した場合は、どうしたらいいのでしょうか?
それは、今できること、本人の得意なルートから、徐々にそこに迫っていく方法がよいと、私は考えています。
子どもが指を使って答えを出したら、「じゃあ先生が、ブロックを使って答えを確かめるよ」といって、数の量的なとらえを見せてやりましょう。
毎回10の束を作ったり、すごろくゲームもいっしょにやりましょう。
指を使って足すことを否定するのではなく、それを利用して、次のステップに向かわせるのです。
それがもし、楽しんでできるようになれば、きっと子どもは化けます。 その見通しというか、設定の方法が指導性と呼ばれるものだと思います。
ポイントは、子どものわかり方の特性(長所)を見つけること
例えばそれが指を使うような、親として期待する方法でなかったとしても、まずはそこからスタート。
それを利用しながら、自己イメージを低下させないよう、きちんと評価してやる。
そして、小さくてもいいから(小さく設定できる方が優秀です)、次のステップを見つけて、課題を設定し、1回で結果を求めるのではなく、数回のチャレンジでクリアさせるくらいの計画性をもって取り組んでみてはどうでしょうか?
私は、指導場面では、10分位を一つのユニットとして考え、1回のユニットではあまり欲張らないようにしています。
絶対出来るよう十分な事前の準備をしていますが、もし、反応がよくなければ、内容を分析して次回は組み替えて挑戦します。この繰り返しです。
花子ちゃんの場合、数量感覚は伸びてきましたが、書字についてはまだまだです。
それでも、あれやこれやと挑戦しています。いろいろな実践事例や論文を読んで、これはと言う方法でアプローチしています。
花子ちゃんに合った、やっただけの積み上げがきく方法がどこかにあると信じています。
私が知らないだけで、花子流がどこかにあるのだと考えています。
いろいろとやってきましたが、書字にかかわる、この子の長所が見つけられていないから、とっかかりも、ステップも、見通しも、計画も見えていないのです。
今はこんな段階です。
このままでは、プロとして失格です。ここに見通しがもてれば、展望は大きく変わってきます。何としても、ここを砕いていかなければと考えています。書字にかかわる実践は、たくさんあるので、研究すれば道は開ける、それが希望です。
指導のアプローチの仕方は様々です。 どの方法にも良さや特徴があります。
ネット等を利用していろいろな方法にふれてみるのは、とても大切なことだと思います。
私は、私のかかわっているお子さんには、今日紹介したような長所活用型の指導が特に有効であったと考えています。
機会があれば、家庭学習の場面での実践事例を教えていただければうれしいです。とくに、書字改善の取り組みについて、事例をお持ちの方がいらっしゃいましたら、どうぞよろしくお願いします。
↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。


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