生きた言語
2021-11-30

例えば漢字の学習をするときにも、私は漢字だけを切り取ったりして、反復練習をさせるようなことはあまりしません。
ほとんどの場合、学習させたい漢字を文脈の中でとらえさせるような教材を作ります。
文字を音声化させると、その子が文の意味をどれだけとらえているかがわかるのです。
それが逐次読みの場合は、文字を音声に変換するだけで、その時点で意味まではあまり把握できていないととらえ、次の支援を考えます。
写真の男の子は、このごろ文章がとても上手に読めるようになってきています。
文脈を意識しながら、すらすらと文字を読み進めるこちが出来るのです。
文章の意味を理解していない子は、このように決してすらすらと読むことは出来ません。
人によっては、伸びる内容も、時期も、タイミングもそれぞれです。
そのための学習レディネスを構成するために、本人の気持ちに添った意図的・計画的な学習の積み上げも必要です。
ここを信じて、日々の学習を積み上げていくことが出来るかどうか?
一つ一つの学習の意義をその子に感じ取らせながら、目的意識をもった楽しいレッスンを構成していけるかどうか?
可能性を信じて、ゆるぎなくそこに進んでいけるかどうか?
その子が伸びる時にこそ、その場に立って、最善の題材を提供してこそ、真の教育。
こうした自信はすべて、こうした子どもの成長こそが、私を支えてくれているのです。