子どもの力・家族の力
2021-11-30


私がこのブログを書き始めて1~2年の頃、
まだ個人でレッスンをしていた時ですが、当時は、京都・大阪・兵庫・三重・広島・高知など全国各地からレッスンやご相談に毎月お越しくださる方がたくさんおられました。
一番最初にお越しくださったのは、京都のお母さんでした。
最初にお問合せをいただいた時には、とてもとても自分では力不足でお断りをしたように記憶しておりますが、その情熱に押し切られた形で、県外の方のレッスンをお引き受けすることにしました。
その後、大阪にも京都にも教室を開き、休日を利用して定期的お伺いしているので、最近では県外の方が岡山にお越しくださるケースはめったになくなりました。
そのご家族の方は、口をそろえて 「岡山に通っていた頃が愛おしい」 とおっしゃいますし、私自身も、ご家族が私のレッスンを機会にそうした豊かな時間をつくっていかれることは、とても意義深いことだと思うようになりました。
学びの主体者は子どもであり、育ての主体者はご家族に他なりません。
だからこそ私は、そのことに恥じない、内容のあるレッスンとご相談をお受けする責任があるのだと考えるようになりました。
10年そんな関係が続き、それぞれのお子様は、目を見張るようにそれぞれたくましくも立派に育っていかれました。
この日サポートさせていただいたお子様もその一人です。
育ちの過程の中で、メモリーとなるような出来事もたくさんあり、お母様はその都度、お子様の成長の様子をラインでお知らせくださるようになりました。
レッスンは一期一会、ご家族とは同行二人、
私はいつも送ってくださるラインに目を通しながら、そんなふうに感じておりました。
この日は、6年生になる弟さんも、大きな成長をされたというビックニュースをお伺いしました。
「この子の大切な命は、ご家族の絆をさらに深め、この私を含めてかかわる人を次々に幸せにしていく」
この子がなすべき役割をもってこの世に生を受けたこと、
私の心にまた一つ、大切なことが刻まれた瞬間なのでありました。