学童期に大切なこと 中学校期に大切なこと  (道は先生が作る  さあ、進むのは君たちだ)

 2008-08-12
昨日は、おかやま発達障害者支援センター所長 土岐淑子先生の講演を拝聴する機会がありました。

ノースキャロライナでティーチを学び、長年にわたり岡山の療育をリードされてきた方だけに、内容に重みがあるだけでなく、、一つ一つの言葉を慎重に吟味され、様々な配慮をされながら、大切なことを紡いでいかれるような話ぶりで、感銘を受けました。

この講演の中で土岐先生は、学童期に大切なこと、中学校期に大切なこととして、以下のような点を整理されていました。




【学童期に大切なこと】

・ 
・ 役に立っている自分 (うまくいっていると本人が感じる生活)
・ 学校との協力関係
・ 評価の共有、優先順位のすりあわせ
・ コミュニケーションバランス
・ 小さなわかる、できるの積み重ね

【中学校期に大切なこと】

・ 自尊感情の回復
・ 肯定的な自己理解
・ 学校生活:援助の要が希薄、子ども集団の変化
・ 進路:周囲の価値観、社会の仕組み → 対応できない子どもたち 二次障害(追い詰めない・混乱させない・孤立させない=予防)




基本的なこと、大切なことを吟味・精選されるような内容でしたので、私の方も、一つずつ自分の実践を振り返り・確かめながら聞かせていただきました。

まず、何といってもキーワードは「自己有用感」だと感じました。

ここからは、私の思いになりますが、とにかく子どもに自分がダメだと思わせたら、教育になりません。

あれもできません、これもダメです、ここが限界です、それは無理です・・・・・

誰かの都合で勝手に決めた線で、子どもにマイナスのダメージを与え続け、どれだけ自己イメージを下げたら気が済むのでしょう。

それで一体、子どもの自立や幸せに対して、どんな意味があるのでしょう。

誰かと、何かを比べるのではなく、その子の強みを見つけ、その子らしさを生かして、どんどん行動や学習のレパートリーを広げていけば、必ず自己有用感は向上します。学ぶ楽しさ・知る喜びも生まれます。

一人でも多くの実践者がこのことを大切にされ、子どもの自立や幸せに直接結びつく取り組みで成果を上げていかれることを、願ってやみません。

中学校期については、私はそれほど踏み込んだ実践がありませんので、貴重なご示唆として深く心に留め置きました。

このことも視野に入れた学童期の教育ということも、考えなければならないなと感じました。

私の学習指導は、 「とにかく子どもが楽しいと言う 」と、どのお母さん方も異口同音におっしゃいます。

理由は簡単です。

多少お笑いも入れますが、そんなことで長続きするわけもありません。

正解は 「学習で、ほとんどつまずかせないから」 です。

必ず向上した成果と手応えを見せ、そして評価し、次の目標に向かわせる、このまま行けば、もっとイケルかも知れない、という期待や手応えを感じることができるからだと、私は考えています。

それは、毎日が小さな目標だからです。

少なくとも、今日のこの学習内容にかかわる、この子の認知特性は、世界中で私が一番よく知っているはず、という自負があります。

小さな目標では、いけませんか? それでも、大きな目標で、子どもを痛めた方が伸びると考えますか?

太郎君のお母さんが、「たとえ遅くとも、必ずそこへ行かせる」という内容のメールを下さいました。何と力強い決心、私は心の中で大きな拍手をおくりました。

例え、多少遅くても、小さなステップで、必ずゴールに行かせてみせる!

土岐先生の言う 「わかる、できる積み重ね、知る喜び」 は、SHINOBU流ではこういうことです。

私は尊敬する先輩の先生から 「教師の最大の指導性は、見通しをもつこと」 ということを徹底的にたたき込まれました。

小さなステップも積み重ねていけば、かなりのとこまで行きますよ。 

先を急いで、土台を崩したり、何をやってるのかわからない迷い道では、苦しいけど、小さな一歩も、成長の手応えさえあれば、それは大事な一歩です。

たとえ1円でも、お金であれば、倹約し積み立てていけば、知らないうちに海外旅行に行けちゃいます。

楽しみながら、続けられればなおさらです。 

でもそこに、見通し・計画・設定、そして意志と価値観は不可欠です。

みんなSHINOBU先生に任せさいな。 

道は先生が作る。 さあ、進むのは君たちだ。



コメント
小学校期では、算数でみると~20までの加減算、かけ算、わり算、小数点、分数など基本的な学習が主なので、積み上げで行きますが、中学になると一気に「公式」が増えます。公式を暗記して使うので 習熟するのにはかなりの時間を要しますが、学校は習熟の時間を待ってはくれません。数単元ごとに先に先にと学習が進んでしまいます。

特別支援教育の流れの中では 小中の連携が大切とされていますが、実のところは「分断」状態です。就学相談はありますが、小学校の情報が中学に上手にバトンタッチされることは ほとんどありません。(特別支援学級の場合でもです)

また、中学の特別支援学級では 上手に能力を上げてくれる先生もいます。が、ほとんどが・・小学校の時よりも低いレベルの授業 が多く展開されているように感じられました。
となると・・中学の教育は「家庭教育力」にシフトせざるおえません。
小学校の時以上に、家庭で基礎を学ぶことが大切になってきます。

保護者も「SHINOBU先生にお任せ」ではなく、「SHINOBU先生の教え方を見て、一緒に学んでいく」「保護者が家庭で指導できるようになっていく」という姿勢で 中学進学のことを考えていく必要がでてきます=実感です。

必死で歩んだ小学6年間も、振り返れば、一番 穏やかな時期だったのだろうか・・?と実感するのも中学期。
それだけ、心の変化も「体の変化」も出てきます。自我もとても強くなり「親の思い通りの子ども」ではなくなります。
脳の発達曲線もゆるやかになっていますので、10才までのようには能力はのびません。
子どもの変化に親が振り回される時期になってきます。子どもが成長する1歩2歩前の心の準備を 保護者がしておくと楽かもしれません・・。

【2008/08/12 10:47】 | マドンナ #CFnWuolQ | [edit]
確かに、小学校の先生とと中学校の先生との間にと、学習観・学力観・指導観などに大きな開きがあるのは、事実です。

ならば我が子にとうしたら? という部分で、貴重なご提案をいただいたと思います。

また逆に、小学校の時こそやらなければならない大切なことも見えてきます。

親として、我が子にすべきことをしっかりと見据えて対応していくことが、何よりも重要になってきますね。
【2008/08/12 12:59】 | SHINOBU #- | [edit]
大変参考になりました。
中学校を選ぶ時の大事な要素になりそうです。
また、小さな目標の積み重ねは、発達障害の子を持つ親にとっては
もっと緩やかに成長を待つことが大事かわかったような気がします。
【2008/08/18 15:33】 | サプリンZ #- | [edit]
サプリンZさん ようこそお越しくださいました

私は、自分の個性や特徴を生かしながら、子どもの成長や幸せに役立つ仕事をしていこうと考え、活動をしています。

もし、お読みになって参考にしていただける部分があれば、とてもうれしく思います。

これからも、時々ご感想などお寄せくださいね。
【2008/08/19 13:14】 | SHINOBU #- | [edit]












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    どの子も伸びる どの子も伸ばす学童期に大切なこと 中学校期に大切なこと  (道は先生が作る  さあ、進むのは君たちだ)から写し書き...
【2008/08/18 15:44】
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