行動改善のためにクスリを飲むことをめぐって (クスリは万能ではない 傷ついた心をいやすことはできない)
2008-08-08
以前にも書きましたが、私はクスリの服用については消極派です。しかし、先日知り合いの小学校の先生から、「クスリを飲むことによって、それまでできなかった教育が可能になる」と言われ、正直かなり揺さぶられています。
別に、クスリを全否定しているわけではありませんが、心の中で割り切れない、いろいろな思いが今でも交錯しています。
あえてクスリを拒んで、いろいろあっても前向きに成長した子もいれば、クスリによって劇的に問題行動が改善された子も身近な例として、知っているからです。
右のコーナーで紹介している高山恵子さんの「おっちょこちょいにつけるクスリ」(家族の想い編)には、このクスリの服用にかかわることについて、30ページにわたって記述されています。
高山恵子さんの講演は、今年の6月に、何の期待もせずに、タマタマ出会った講演でしたが、今となっても、じわりじわりと影響されてきていますね。これ、本物かも・・と感じ始めています。
「おっちょこちょい〜」という本、すごい人気で、県立図書館に予約を入れても、もう何ヶ月も借りることができません。結局、私が勧めた本なのに、今、花子ちゃんのお母さんにお借りして読んでいます。(自分で買うべきですよね)
今、読んでみて、知らなかったこと・整理しておかなくてはならないことがいくつかあります。
○ リタリンは小学校1・2年生から処方し、小学校卒業までにやめるのが望ましい。中学生以上は新規では処方しない、というガイドラインがある。(むやみに処方しない、身長・体重の成長障害のリスク、頭痛・腹痛・食欲不振・睡眠障害などの副作用・リバウンド・依存性・セルフエスティームの低下)
○ こうしたクスリは、「性格という部分に作用するクスリ」がゆえに、単純に「クスリを飲んで良かったね」と、言えるものではない。
○ 「クスリがないとダメな自分になる」といったマイナスイメージに耐えられなくなる、精神的な依存度が強くなる。
○ 自分がクスリを飲んだときの利点として、「集中する・静かにする、がどういうことなのかを実体験できる」「クスリを飲むことによって、自分を客観的に見る力が急に伸びる」が、あげられる。
○ どんなに努力してもできなかったことが、クスリを飲むだけで改善されてしまう、じゃあ、これまでの自分は何だったんだろう、自分が自分でないような、これまでのアイデンティティが崩れる、本当の自分は何、と思い、涙が止まらなくなってしまう・・・・
この最後の文章にふれたとき、私の胸に湧き上がっていた、熱い怒りにもにた感情が何であったのか、わかってきたように思いました。
「クスリを飲むことによって、それまでできなかった教育が可能になる」
その言葉の中に、そうした、人として生きることの尊厳に向き合う姿勢が、感じられなかったから、私は激昂したのだと思います。
きっとその方は、ただ単に、クスリの利点についてのみ伝えたかったのでしょう。二次障害を起こさないで、豊かな教育・質の高いを実践したい、ただ単にそう言いたかったのでしょう。
失礼な言い方をした私を、どうぞお許しください。
しかし、ここまでバトルが起こるくらいデリケートな問題であることは確かなようです。
クスリを飲んだら、自己イメージは必ずいくらか下がる。 そうまでして飲む価値があるかどうかを、判断したい。
そしてクスリの効果は人間の育ちの一部分、クスリを飲んで解決することと、クスリを飲んでスタートすることの両方がある。
これが、この本を読み、現時点で私が学んだことなのかも知れません。
少し、深まった見方ができるようになった気もしています。
↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。


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