子どもがひらがな読字を習得するプロセス

 2017-03-09
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私の手づくり教材の一つに 「文字はめカード」 なるものがあります。

「めがね」なら「めがね」を少しデフォルメしたイラストを写真印画紙に印刷・ラミネートした後に、ひらがな部分だけを切り取ってはめ込むことができるようにしたものです。


市販教材は見向きもしない子どもが、「文字はめカード」 を使用すると、とたんに表情が変わり、集中度が高くなる場面にこれまで何十回となく出会ってきました。

どうしてこの教材となると、子どもの集中度が格段に上がるのか?

それは、子どものひらがな習得の手応えが格段に違うということに他なりません。


ひらがなを習得するには、対象となるものの内言語が明確でないといけません。

その点このカードのイラストは、写真と違って、対象物の内言化を目的としてデフォルメされていますから、子どもと支援者との認知にズレが生じにくいのです。

そもそもこの時点で、子どもの認知と支援者のそれがズレていては、それでは学ぶ意欲も半減、というものです。


もしもこの子が 「めがね」 の 「め」 の読字を習得していたとしたら、心の中の 「めがね」 という内言語に、カードに印刷された文字言語がぴったりと対応できます。

さらにそれを 「め」 「が」 「ね」 と音声化する過程の中で、「か」 に点々のついた文 「が」 と読むんだということを、内発的に学んでいくことができます。

カードに文字をはめていく活動の場を構成しているのは支援者ですが、そこでの学びはすでに子どもの内発性によるものとなっています。


子どもは成長して当たり前の存在で、成長しなければ、それは生きること自体に大きな不安を感じさせてしまうことにつながります。

学習の根幹となるひらがなを習得できるということは、自分自身の存在意義を確かなものとすることと、決して無縁ではないのです。

そこへもって、適切な支援者のフィードバック、

それで子どもの目が輝かないわけはありません。


たった一枚の 「文字はめカード」

いつのときにあっても、子どもの実態、支援者の願いや目標、そしてそれを具現化する教材、

この3つがそろってこそ、生きた学習が展開されていくのです。


このカードさえ有れば、決してすべてがうまくいくというものではありません。

シンプルな教材ほど、逆に支援者の腕の差が試されるのです。










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