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表現力 その育ちのステップ

 2016-10-15
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昨日のことです。

小学校中学年の頃から、ずっと国語のレッスンをさせていただいている女の子に、大切な育ちのステップが見られました。


それまでは、問題文に対する解答のほとんどは、教材文から該当の箇所を切り取って書き写すことがほとんどでした。

しかし、昨日は違いました。

該当の箇所を読み解き、それを尋ねられた内容に合わせて、自分の言葉に書き換えているのです。

本人にも伝えましたが、まさに文字に魂が宿った記念すべき瞬間です。


この日は、彼女が修学旅行から帰ったその足で、私の教室に足を運んでくれたのでした。

USJの大きなおみやげの袋を嬉しそうに抱えていた反面、きっと疲労度はMAXで、体調も万全ではありませんでした。


そういうことなら、この日のレッスンは少し早めに切り上げようかと思いましたが、学習が進むにつれて、そうではなくてこの日のレッスンを最高の形でしめくくることこそが、この子の気持ちに応えることになるのだと思えてきました。

時間のほとんどは彼女の自力解決の時間でしたが、彼女が文字とどう出会い、それをどのように内言化しているのかが、私には手に取るように見て取れました。

ややハードな設問での補助発問は、吸い込まれるように彼女の心の中に入り込んでいきましたし、補助発問をしようかどうか迷っていると、はっと気が付いたように答えを記入し始めるような場面は、1度や2度ではありませんでした。


あれから5年、

当時のようすを思い浮かべれば、正直こんな日が来るなんて、予想もできないことでした。

だからこそ私は、子どもの可能性、教育の可能性を、心の芯から信じることができるのです。


この子たちがいたからこそ、私は支援者としての力量を、ここまで高めていくことが出来た、

母から託された教育的な出会い、

支援者と子どもとの深い絆と信頼感、

教育者としての夢と誇りを、この子たちがみんな、私に与えてくれているのです。




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