母子の涙

 2016-06-12
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私が、初めて大阪のレッスンに行かせていいただくようになってから、もう7年以上にもなります。

以前は、堺市までお伺いする機会が多かったのですが、今では新大阪の教室までお越いただくことの方が増えてきました。


先日来てくれた4年生の女の子のエピソードです。


いつもカーナビを使って来てくださっていますが、機械のことですから、何かの拍子にそのカーナビがいつもと違うルートを案内し始めたそうです。

その子は、前日から、私の所に勉強しに来ることをとても楽しみにしていたらしく、いつも通りに新大阪の教室に来るつもりが、たまたまカーナビがいつもと違うルートを案内し始めたので、私の教室に行けなくなるのではないかと不安になり、車内で大騒ぎになったというのです。


このところ、漢字の書字が正確になり、文字を読み、それを内言化して判断し、再びそれを書字化してアウトプットしていくプロセスが、格段に向上してきています。

そうした学びの時間が、この子にとっては何にも代えがたい大切な時間となっていることに、改めて驚かされたのでした。


ここまでの関係になるまでには、最低でも3年はかかります。

当時3歳だったこの子も、もう10歳、

教員の経験はあっても、未就学児の療育については素人同然だった私を信じて、その私に命を吹き込んでくださったのは、こうしたご両親の熱い願い以外の何物でもありません。


そのお母さんが、先日の参観日道徳の時間に、お友達に一生懸命自分の思いを発表していたという出来事を私にお話しくださいました。

書字アウトプットの正確さは格段に向上してきましたが、依然として構音の不明瞭さが課題となっているお子さんです、


でも一生懸命クラスのお友達に自分の思いを伝えようとすることで、きっと何か新しい道が拓けていくに違いありませんよ、

そう私が、お母さんにお伝えしようとした瞬間、

突然その子が、目に涙をいっぱいにため、数分間次々と私に何かを懸命に伝え始めました。


やや構音が不明瞭なため、その語句の一つ一つを正確にキャッチできたわけではありません、

ですが私には、その子の心の根元にある思いがしっかりと伝わってきましたので、「そうか、うんうん」 と何度も頷きながらその言葉に耳を傾けました。


この子が、家族以外の人に、こんなふうに何かを伝えようとする姿を、これまで一度も見たことがありません、

その子の横でお母さんは、その子に負けないくらいの大粒の涙を、目に一杯浮かべておられました。


勉強したい、向上したい、

この7年の間、私がこの大阪の地で得たものは、この子たちの心の根元にあるこんなピュアの思い以外の何物でもありません。


岡山の教室でも、何人もの子が、レッスン中に私に体をすり寄せてきます、

子どもの心の中の向上心を信じ、それを具現化させるために必要な支援、

子どもたちが私に寄せる気持ちの源泉は、間違いなくそこから湧き上がっているのです。



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