言語性とイマジネーション

 2016-01-04
2×1=1 2×2=4 2×3=6 ・・・・・・・

子どもが九九の学習をしています。

この子は2の段を完璧に唱えることが出来るようになりました。


これまで数を量的にとらえることが出来にくかった子にとっては、九九を唱える学習は言語性ものですから、苦手な算数科の学習の中では、比較的生き生きと学習に取り組めることが多いものです。

しかしながら、「2×7=14」 と唱えることができても、その子の頭に 「14」 という数がイメージ化出来ているとは限りません。

「2×7=14」 と唱えることが出来るようになったのなら、それで九九の勉強は合格というのではなくて、そこから2のかたまりを7つ思い浮かべたり、14を10と4に分けてイメージ化できたり、数の量的なとらえに結びつけるための活動を豊かに構成していくための大チャンスと見ることが大切です。


このことは、国語の読み取りにも言えることです。

「お母ちゃん、お兄ちゃん。」

ちいちゃんはそのとき、体がすうっとすきとおって、空にすいこまれていくのが分かりました。


その時、ちいちゃんはどうなりましたか?

「空にすいこまれていきました」

健太くんは、解答欄にそう記入して丸をつけてもらいました。


多くの子は、それがちいちゃんの死を意味することを理解していますが、中にはただ挿絵のようにちいちゃんが空に吸い込まれたと思っている子もいるのです。

IQ値は高くても、日常生活の中でKYと呼ばれるタイプの子は、程度の差はあれ、こうしたことにたくさん遭遇しています。

それが、わかっているか、そうでないのかが見えにくということが、こうした課題をさらに複雑化しているのです。


私自身も、表出言語は豊富です。

語彙数も多いし、講演会をやらしても、次から次へと溢れるように、言葉が出てくるのです。


しかし逆に、溢れるような言葉の海にどっぷりと浸かっているがゆえに、そのことが事物のイメージ化を妨げていることが多いものです。

それは、読解問題や、似たタイプの子どもの指導場面ではすぐに気が付くことが出来ますが、自分生活場面でのこととなるとなかなかわかりにくものです。

だから私は、いつもそのことを心に留め置き、自分を振り返ったり、スタッフの指摘を求めるように心がけ、そのマイナス面を補強しているのです。


出来るがゆえに、出来にくい落とし穴、

出来ないからこそ、案外知らずに身についている大切な力、

こと子どもの指導場面においては、そのことをシャープにとらえられる自分でありたいと思っているのです。









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