晴れの日

 2015-11-23
先日、ある中学生の男の子が、作文のコンクールの最優秀に選ばれました。

表彰式が、300人規模の会場で行われました。

大弾幕には、中学生の部最優秀として、その子の名前が大きく掲示されていました。


こんな大会場で作文を披露するにあたって、もしも緊張して何も言えなくなったり、会場そのものに行けなくなってしまったら、逆にこの子にとって取り返しのつかない傷になってしまうのではないか、

そんな心配が、ご両親の頭をよぎったのも無理のない話です。


お母さんがその会場に入ったとたん、遠い昔、その子が保育園の発表会で来た、同じ会場であることに気が付きました。

その時は、みんなと同じ舞台に立つことが出来ず、会場の隅から、他の園児のパフォーマンスを遠く眺めていたと聞いています。

その時のお母さんの切ない思いは、いかばかりであったことでしょう。


私がこの子の支援をさせていただいたのは、確か小学校1年生の後半からであったと思います。

あれからもう7年も経とうとしています。


その間、この子を中心にして、家族が心を一つにして前に進んでいく歩みを、サポートさせていただいてきました。

私の教室まで、車で1時間以上もかけ、特別な用事がない限りは、毎回欠かさずずっと通い続けてくださいました。


ある日その子は、手に夏野菜をいっぱい抱えて、私の教室に入ってきました。

「これ、ぼくが家の畑で作った野菜です、食べてください」

作文を発表する場面の一部を、ビデオで拝見させていただきましたが、今回のこの作文にはきっと、家族の支えの中で野菜づくりを通して自分らしさを見つめていく過程が綴られているに違いありません。


作文を発表するにあたり、学校の先生から、本人への意思確認があったといいます。

「やります」

と力強く答えたその子の表情から、昼休みには、学校の先生と何度も何度もその練習に取り組んだということです。


今回、思いもかけずこんな大舞台に立つことになった彼ですが、たとえそうでなくとも、やがていつかは何らかの形で、彼には晴れの日がやって来たに違いないと考えています。

今回、中学校生活のハイライトの瞬間を鮮やかに成し遂げた彼に、心からの拍手を送らずにはいられません。


ご家族にとっての晴れの日は、支援者の私にとっても大切な瞬間です。

その一コマを共有できてたことを、とても幸せに思います。


こんな大舞台に立たずとも、どの子にも、大切な瞬間はきっとやって来る、

私の所に通えるということは、きっとそういうこと、

だからこそ、そのつながりを断ち切ることはあってはなりません。


今日は京都への出張レッスン、

京都へ通うようになってから、もう何年になったことでしょう。

そのための大切なレッスンの一つ一つを、今日もしっかりと積み上げていきたいと、心から願っているのです。





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Author:SHINOBU
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