たし算でつまづく子の手だて (視覚優位だからと言って 同時処理とは限らない)
2008-07-08
今日は、実際の個別指導場面からの気づきについてお知らせしようと思います。お子さんのもののわかり方のタイプに、同時処理タイプと継次処理タイプのお子さんがいらっしゃることについては、先日の記事(5/25)で紹介させていただきました。
自閉症のお子さんの中には、聞き言葉による入力(聴覚刺激)が苦手だけど、絵カードや実際の動作などの入力(視覚刺激)なら得意、という方が多くいらっしゃいます。
私が指導させていただいている太郎君(仮名=1年生・男子)も、そのタイプです。
これまでは、言語面を中心とした課題に主に取り組んできました。
算数については、お母さんが小学校入学前から、公文に行かせてくださっていましたので、ある程度は行けるだろうという判断もありました。
ところが、1学期も後半になり、たし算や計算カードが出てくると、いきなり宿題で立ち往生してしまう場面が多く見られるようになりました。
さっそく土曜日に、学校からいただいた計算プリントに取り組んでみましたが、やってるうちに、いろいろなことに気がついてきました。
例えば「6+3」という問題を解く場合に、数図ブロックでまず「6」と置かせてみましたが、この「6」をイメージとして頭の中でキープすることに慣れていません。せっかく「6」とブロックを置いたのに、3を足した後に、また1から順に1・2・3・・・・・と9まで数えてしまいます。
つまり「6」を、量的に「6」とイメージしてキープする良さに、まだ気がついていないわけです。
ためしにと思い、すごろくゲームをしてみました。
やっぱり、さいころの「4」を見て、ぱっとそれが「4」だと、とらえてはいないようです。「4」の目が出ると、いちいちその目を「1・2・3・4」と数えていました。
つまり、太郎君は視覚優位の入力ですが、数については継次処理が優位なわけです。
花子さん(仮名=2年生・女子)は、聴覚入力のタイプですが、やはり継次処理のお子さんです。でも、毎週、数量に対する刺激を与え続けていると、継次処理ではありますが、サイコロの目、読めるようになってきましたから。
ちなみに公文式は、継次処理のスペシャル版であると聞いたことがあります。(自分で確認したわけではありませんので、もし違っていたらすみません)
私は、「視覚優位なら、当然、処理の仕方も、映像系の同時処理だろうと」と浅はかに考えていましたが、少なくとも、この子の算数は、継次処理で進められていることがわかりました。
それならそれで、やり方はあるんだよ。
君の継次処理の行動レパートリーを広げていけばいいんだからね。
花子ちゃんのように、継次処理で問題をこなしていきながら、すごろくやフラッシュカードで、同時処理能力を刺激していきましょう。
とは言っても、週に45分しかないから、急にというわけにはいかないけれど、2学期までには、たし算クリアさせるからね。
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