内言語を書字化するプロセス

 2015-08-27
「りんご」

頭の中に思い浮かべた言葉を、紙に書き記す。


「りんご」 という文字をお手本で示せば、なんなく書くことができるのに、それを見なければ文字を書き記すことが出来にくい子、

私の教室に通ってくれている子の中にも、何人かそんな子がいます。


私は、このブログの記事を書くとき、どんな内容を伝えようかと決まりさえすれば、あふれるようにそれを言語に置き換えていくことができるようになりました。

丸7年、1,000本以上の記事を書き続けると、そういうことも日常的になりますが、そうでない子どもにとっては、「りんご」 という内言を文字に変換する作業は、そんなにたやすいものではないのです。


内言化できるが、それを書字化することが苦手、

そんなふうにつまづきそのものを明確に焦点化することができたなら、私の支援は自ずから道筋が見えてきます。

見て書けるなら、そのモデルのなる文字を提示しながら、段階的に支援除去を行い、言語にかかわる学習をどんどん豊かに構成していく、

それが、私のやり方です。


今大阪と岡山にいる中学年の男の子が、本当によく似た課題にチャレンジしています。

岡山の子でうまくいったアプローチを大阪の子で試してみると、面白いようにヒットします。

こうやって私の支援の引き出しが増え、力量が向上していくんだなと、改めて実践によってのみ支援者の力量が向上していくことを実感させられます。


どこかにつまづきのある子は、代償機能が働いて、どこかの能力がきっと伸びているはずです、

書けないがゆえに、内言がより豊かになることもあるはずです。


言語ルートは、大変複雑ですから、そのプロセスのどこかにエラーがあれば、なかなかアウトプットまでたどりつけません。

ですが、アウトプットまで結びつかなければ、学習の意味が0%になるということではないはずです。

ならばそこには適切な支援を入れて、その子の言語感覚を少しでも豊かに広げていく方向感こそが、子どもの学びのモチベーションを高めていくことにつながっていくと、私は考えています。



↓ 先日、あるお母さんから以下のような内容のメールをいただきました。



SHINOBU先生

昨日はありがとうございました。

帰りの車の中で、SHINOBU先生の話は、とてもわかりやすいのだと言い出して、どういうところが?と聞くと、それはよくわからないのだそうです。

担任の先生も、ゆっくり、はっきり話してくれるそうですが、わかりにくいのだそうで、何が違うのかなあ?と悩んでいました。言葉にはなりませんが、私には違いが分かる気がしました。

夏休み、回数を増やしたいなと思っていたのですが、7月の様子を見せていただいて、これはやっぱり月1回がいいなと思いました。

娘にとっても、先生と創り出す真剣勝負の時間です。月に1回しかないからこそ、きっと力が発揮できるのかなと思いました。回数が増えればいいと言うのは、私の甘い考えでした。

それで日程まで調べて電話もかけるつもりだったのを我慢して昨日を迎えたのですが、やっぱり正解でした。

終わってからも、ずっと興奮が冷めやらない表情が、どれだけ素晴らしい時間だったかを語っていました。

長い間かけて育てていただいたものが、今花開いてきたようです。焦らず大事に育てていきたいと思います。





このお母さんから、この子の言語の育てを託されてもう何年になるのでしょう、

小さいけれども、大切なことが、ここに来てしっかりと芽吹いてきました。

この子の学びを通して培った大切なことが、きっとまだ見ぬ小さな子の言語の育てに、きっと大きな影響をもたらせていくに違いありません。


子どもとつくる豊かな学び

私のめざす個別支援の一つの形が、きっとそこにあるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-28



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