その日は突然やってくる

 2015-07-28
毎週火曜日には、今年高等部3年になる男の子が通ってきてくれています。

小学校高学年からレッスンをしていますので、もう6〜7年のお付き合いになります。

雨の日も、嵐も日も、少しくらい体調が悪くても、行事以外でお休みしたという記憶はなく、その数年間はほとんど皆勤賞なのです。


表情はいつも明るく、やる気満々

学習にも前向きで、インプットや理解の部分に光る面がたくさんある子です。


小学校は、地元の小学校に通い、中学から岡山大学付属特別支援学校に通うようになりました。

「SHINOBU先生には、この子にずっと、教科学習に軸足を置いた指導をお願いしたい」

中学入学の際に、お母さんは私に、何度もそう念を押されました。

白ゆりの指導があることを前提に、このお母さんは、特別支援学校を選択されたのです。


構音が不明瞭なため、なかなか思っていることの微細が、口頭で伝わりにくい場合があります。

また、手指の微細なコントロールもどちらかといえば苦手で、漢字学習以外の場面では、なかなか漢字を使おうとはしませんでした。


ところが先日、いつもならひらがなで書いているはずの解答欄に、この子が何食わぬ顔で、平気で漢字で記入をしているではありませんか?

さすがの私も、これには、すったまげてしまいました。

6年も、7年も、毎週毎週指導をしていながら、こういうことは前触れなしで突然やってくるのです。


毎回毎回当たり前のように、どんにな読みにくい字であっても、どんなに聞こえにくい言葉であっても、共有する世界を広げ、コミュニケーションを深め、学びの喜びと達成感を積み上げて行く、

そうして積み上げて数年間の、最後の最後の1年で、やっとこんな日がやってくるのです。


私は、ただ託された母の思いに添うことをしただけに過ぎません、

成果が見えずとも、来る日も来る日も、その日を信じて託し続けた母の愛情と信念があればこそ、この日を迎えることができたのです。


私の事業所は、児童福祉法に規定されたものですから、原則18歳以上のお子様のサポートはできない規定になっています。

「先生、来年以降もここで学びたいと、強く願うこの子の思いを、どうか叶えてやってください」

お母さんは、私にそのようにお伝えくださいます。


私は、こうした気持ちに寄り添うことで、次々と奇跡を巻き起こしてきたのです、

一人の大切な思いに寄り添うことは、きっと多くの人の願いと幸せに寄与することにつながります。


また見ぬ白ゆりの新しい形を、この子はきっと示唆してくれているのです。











にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/1833-4dd1620b
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ