学習を捨てて 子どもに何を育てるのか?

 2015-07-17
「この子に九九や計算を教えて何になるんですか?」

「お母さん、もうがんばったじゃないですか?」

「これからはもっと、生活に関係あることを中心にしていきましょう」


私の所に通っている子どもたちのご家族から、学校の先生にこんな内容のことを伝えられたと、相談に来られる事例が後を絶ちません。

こうした言葉を聞いたご家族が、きっと奈落の底に落とされたような気持ちになることを、仰った先生は、きっと知る由もないだろうということは、安易に想像することができます。


九九の定着がむずかしいのなら、そこにどんな工夫が必要なのでしょう、

そこに向かうための小さなステップを、どう機能的に構成したらよいのでしょう、

九九をあきらめたその先に、いったいどんな豊かな教育内容を考えられているのでしょう、


就労や社会参加に向けて、生活に根差した学習が展開されることは、とても大切なことだと考えています。

でも、それは、その子にとって教科の学習をしのぐ、豊かな実り多い時間となるべきで、決して朝から晩までビデオを見たり、単調な作業ばかり繰り返すことではないはずです。


子どもの仕事は勉強です。

その内容は精査されるべきですが、君は勉強しなくていいというのは、大げさに言えば、君には生きている意味がないと言っているのと、同じように聞こえてしまうこともあるのです。


先日、中2の男の子が、「何か、連立方程式が解けそうな気がする」 といって、目を輝かせて帰っていきました。


「お前のチームは、どうせ1回戦で負けるに決まっているんだから、野球の練習なんてやっても無駄だ」、

「それより、家帰って、洗濯や掃除をした方が、よっぽど、家族の役に立つだろ〜」

そう言われて、怒らない高校球児がいるでしょうか?


たとえそれが1回戦敗退であろうがなかろうが、甲子園を目指して真剣に練習した日々の中から、野球の技術だけでなく、チームワークや克己心、さらには自己のアイデンティティまで高まっていくのです。


九九や連立方程式が苦しいのなら、課題分析をして、そこに至るまでの力を一つづつつけて行けばいいのです。

甲子園で優勝しなくとも、高校野球に打ち込んだ日々そのものが青春です。

そのことを、私はすべての子どもたちにプレゼントしてあげたい。


そこを目指して、師弟と共に歩む道のりこそ、私は教育であると信じているのです。







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