きっと来る その日その時

 2015-05-18
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私の教室には、何人かの中学生が通ってきてくれています。

昨日は、そのうちの3人の子が来てくれました。

みんな小学校の時から、私の所に通ってくれている子です。


今年中2になる男の子は、小学生の頃は算数が得意な子でした。

ただ、順序立てて式を書くことが極端に苦手なために、さすがに中学になるとすべての計算を暗算では処理できず、プラスマイナスの符号などの正確にも欠け、大きな壁にぶち当たっていた感じでした。

4月のレッスンの際にも、計算処理の複雑さに対応できず、何度も私に厳しく指摘をされていました。


ところが、

ところがです。


昨日ここに来てみると、あれほどいい加減だった式の記述が、見違えるようにていねいで正確になっているのです。

言っておきますが、この子は小学校3年生ときから、もう5年以上もずっと私の所に通ってくれているのです。


そんなこの子も、変わる時は、こんなふうに一瞬です。

連立方程式につながる単項式の掛け算や割り算を次々にこなしていきます。

4月までの1日の内容量を 「5」 とするならば、今日の内容はきっと一気に 「10」 や 「15」 にもなった気がします。


「何か、わかった気がする」

「明日になって、今出来ていることを、何だかすっかり忘れてしまいそうで怖いです」

何度も何度も、この子は、私にそのような意味のことを伝えていました。


一度自転車に乗れるようになった子が、次の日から乗れなくなるなんてことは、あり得ないはずです。

もう数年も通っていながら、本人がそんなふうに感じるくらい、この日は特別な日になったのです。

そう言えば、今年高校に合格した別の子が、こんなふうに大変身した日の事を、私はしっかりと覚えています。

私には、その子とこの子との後ろ姿が、何だかぴったりと重なって見えていました。


この日、あとの時間に来てくれた中3の男の子は、ついに連立方程式の自力解決まで、あと一歩のところまでたどり付きました。

ここまでの道のりは、彼にとっては決して平たんではなかったはずです。

数学ができるようになってきたという方向感が、レッスンの要求度をかなりの速度で上げて行っても、この子のモチベ―ションをしっかりとキープしてくれているのです。


この子と連立方程式に取り組んでいくことは、私の一つの大目標でしたし、支援者としての夢でもあったのです。

どんなに遅くなっても、課題分析をして、ていねいにレディネスを積み重ねていけば、いつか必ずできる日はやってくる。

できなければ、小さなステップを刻むか、支援を入れて段階的に除去していけば良いだけです。


私は、今教えている3歳のダウン症の女の子を、連立方程式が解けるまでに育て上げることを、大きな目標の一つにしています。

構想10年の、私のライフワーク、

そのころ私は66歳。


私は、一人一人の子と培ってきた実践技術を、一人でも多くの子の学びと自己実現に生かしていきたいのです。






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