君が今、それができない理由

 2015-04-20
文字を見る、

それが何と読む文字であるかを識別する、

一文字一文字を認知し、それを単語や文につなげてスムーズに音声化する、

なるほどそれはそういうことかと、その音声の中身を内言化する、

内言化されたものを、思考のベースに乗せて、判断したり処理する、

それを再び内言化し、言語に置き換える

さらにそれを、話し言葉や文字言語に変換し、アウトプットする、


私は、一連の問題解決のプロセスを、このような形でとらえています。

言語と数では、メカニズムは決して同じではないと思いますが、基本的なプロセスの中で、共通することも多いのではないかと考えています。


じゃあ、できなければどうするのか?

私なら、その部分だけに、過剰にならない程度の支援を入れて、学習をどんどん前に進めていきます。

いつとは断言できませんが、一連の学習経験を積み上げていくうちに、周辺の力や手順がだんだんと整っていきます。

そして、学習レディネスが整ったその時に、肝心要のその部分は、必ずネットワーク化されます。


3年ほど前から私の所に通ってくれている男の子、

物語文や説明文の読解が苦手なタイプのお子さんです。

この春には、もう5年生になりました。


これまでは、問題文を内言化することも苦手でしたし、地の文から視覚的にキーワードを抜き出すことも出来にくいことが多いので、そこには私が絶妙のタイミングで支援を入れていました、

でも先日、

それまで逐次だった読みがかなりスラスラ読みに変わってきたのをみて、範囲は限定しましたが、あえて支援を除去して本人に自力解決させる場面を設定してみました、

最初は、ちょっと嫌な顔になったのが見てとれました、

でも、次の瞬間、明らかにその子の表情に変化が起こりました。

内言化されたものもとに、地の文の該当箇所を視覚的にとらえることができたのです。


ほんの小さな一歩でしたが、ある意味、この日この時のために、私は3年間レッスンを積み重ねてきたのだとも言えます。

ここまで来るのが、本当に大変でした、

膨らみかけたつぼみの世話することは誰にでもできますが、いつ芽が出るかわからない畑を耕し、水をやる続けることこそが、真の教育者の力量だと、いつも私は考えています。


もしも君の出来ない理由がはっきりわかったのだとすれば、それはもう目指す方向がはっきりと見えたのと同じこと、

もしも君が、自分の力で問題解決できるようになったのなら、先生はすぐにでも風のように立ち去りたい、


君が先生の所から旅立っていく日は、もうそんなに遠くはないはず、

その時は、先生のことは忘れたように、決して後ろは振り向かず、力強く前を向いて歩いていってほしい、


すっかりとたくましくなった君が、自らの足で、力強い一歩を踏み出す日、

その日のために、私たち共に歩み続けるのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-12)






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