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言葉の遅れ、我が子はどのタイプか? (整理・類型化して見える支援の方向性 )

 2008-06-25
昨日の大学の講義でいただいたプリントに、「言語発達・言語のメカニズムと言語障害」というものがありました。

一枚のプリントに整理してくださっていたので、今日はそれをそれを保護者の皆さん向けに紹介させていただこうと思います。



【言語発達】

3~4か月  「あー」という音声が発声されるようになる
6~8か月  「バーバー」「ダーダー」「バブバブ」といった喃語の発声
1歳      初語「わんわん」「マンマ」など
2歳      2語文「わんわんきた」「あっちいく」
3歳      疑問視の出現、同年齢の子どもとの会話
4歳      日常に困らない文法能力と語彙獲得
5歳      人称代名詞の使用


【言語障害の分類】
① 環境による言語発達遅滞(唖者の方のお子さん、極端に言語刺激の乏しい環境にあった場合)
② 精神遅滞による言語発達遅滞(全般的な知的な遅れに伴うもの)
③ 自閉症に合併する言語発達遅滞(自閉症の行動特性を併せ持つ場合)
④ 難聴に基づく言語障害(自分の声を聞き取って確かめることができない)
⑤ 失語症(それまでは普通だったが、脳の外傷・脳血管障害・てんかん性異常放電などによるもの)
⑥ 吃音症(どもり、2~7歳で発症、男児に多く小児の約5%、遺伝素因あり)
⑦ 音韻障害(運動系の形態(口・舌など)の形態や働きの異常によって語音が正しく出ない状態)
⑧ 表出性言語障害(言葉を発することだけが苦手、学童期の3~5%、男児に多い、左利きの子に多い、遺伝要因もあるかも?、軽度の症例の半数は自然に回復)
⑨ 受容ー表出混合性言語障害(言語理解と表出の両方の障害、頻度・性差・利き手との関係は表出性言語障害と同じ、予後は様々、重度の場合は学習障害になりやすい)


一口に言葉の遅れと言っても、様々なタイプがあるようです。

聴覚性言語(話し言葉による)入力が、苦手なタイプのお子さんは多いように思います。

そうしたお子さんの場合は、動作や環境そして映像化したものを、コミュニケーションの手段として使う場合が多いと思います。

得意なルートで、コミュニケーション力そのものをつけていくことは、次につなげるという観点からも大切な意味があると考えます。

しかし、忘れてはいけないことは、使わない能力はどんどん退化していくという事実です。逆に言えば、使う環境があれば、どんどん能力は開発できるということにもなります。外国で暮らすと英語がしゃべれる、というやつです。

そのためには、「二系統同時刺激」という方法が有効だと思います。

つまり、映像や動作に、簡単な言葉を添えるのです。

うちの保育園では、基本的には「ごちゃごちゃ言わずにやって見せ、何度も何度も繰り返す」というスタイルをとっています。

保育士はあまり意識していないかも知れませんが、これがユニバーサルデザインとなり、発達の課題のある子どもにも、そうでない子どもにも、わかりやすさと明確さとなって、活動を支援しています。

でも、できなくても、苦手でも、言葉による発表の場は設定しています。たとえその日は何も言えなくても、保育士がその子に寄り添って、その子といっしょに発表をします。

何年も何年もそのことを続け、卒園式間際になって、「感動的な発表」ということだってありました。

すぐに発語ということにはならなくても、脳内では、来るべきその日に向かって、着々とシナップスがつながり、ネットワークが形成されているのかも知れません。

お子さんの得意な映像ルートに、ちょっとだけ言葉のスパイスを添えていきましょう。

混乱するのなら別の方法を考えなくてはなりませんが、そうでないなら、ちゃんと貯金出来ているのかも知れません。

毎日500円貯めれば、1年で15万円、バリ島くらいなら行けちゃいます。

たとえバリ島行けなくても、その貯金はきっと何かの役には立つはず。しかも、母の支援は、無償の愛に支えられているのですから・・・

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コメント
>できなくても、苦手でも、言葉による発表の場は設定・・・「感動的な発表」
うちもこれがありました。^^

真っ直ぐには進まず、時々逆戻りに見えることもありますが、それでも貯金は増えていきますもんね♪
数を教える時、指や絵を見せながら歌ってたのはあれでOKだったんだと嬉しいです。^^

「マンマ」は1歳ですか。
うちの娘、「ま」も「ん」も4歳の時に練習しましたね(^^;)
利き手はなかなか決まらず、4~5歳でもどちらも使っていました。(同じ場面でも)
【2008/06/25 12:12】 | みい #d1gePFhg | [edit]
お子さんのことを考えて、一生懸命取り組まれてきたことを、脳科学の視点から、帰納的に整理しただけのことです。

効果的だったことの裏側に、理論的な背景を見つけることができれば、般化(別な場面でも使えること)の範囲が広がります。

こうした実践からのお知らせこそ、このブログの宝物です。

これからも、いろいろなことを教えていただければと思います。

ありがとうございました。
【2008/06/25 12:59】 | SHINOBU #- | [edit]












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