言葉を使わないことによって 通じる心

 2015-01-19
この土・日は、大阪でのレッスンがありました。

2日で18人の子のレッスンをさせていただきましたが、大変手応えのある収穫の多い時間を過ごすことができました。


しかしながら、毎回毎回すべてがこのようにうまく行くとは限りません。

子どもやご家族からは不満の声は聞かずとも、自分自身がどうしても納得のいかない、割り切れないレッスンというのが何度もあるわけです。

この納得の行かないレッスンを、何とか改善していく営みこそが、今日の私を育てていくのだと、今でも本気で思っているのです。


私の支援の柱は、ひと言で言うと、スモールステップ法と支援除去法の2つしかありません。

子どもの特性を素早く見抜き、その最近接の目標を設定し、その2つのアプローチをうまく使い分けてレッスンを構成する、

たとえどのようなお子さんであっても、どのような年齢のお子さんであっても、すべてのお子さんにこのスタンスで向き合っているわけです。

ここの部分は、この先もきっと変わらないものだと考えています。


私自身の認知処理様式は、言語優位の継時処理、

どちらかというと、スモールステップより言語による支援除去を得意とするタイプです。


今、大阪である6年生の男の子のレッスンを、定期的にさせていただいています。

低学年の頃に、何度か岡山に来ていただいた事があったのですが、新大阪に教室を開いたことで、毎月定期的にレッスンをさせていただくことが可能となったのです。


昨年の暮れ、この子とのレッスンがなかなかかみ合わず、大変申し訳ない思いでいっぱいになっていました。

もう数年前からのお付き合いということもあって、何とかすぐに結果を出したいと、自分の思いだけが空回りしているような感じでした。

これではいかんと思い、この日のレッスンは言語による介入は可能な限り控え、つまずきが予想されるポイントでは内容を精査したヒントカードを提示し、内発性を重視した支援に切り替えてみることにしました。


最近接な領域の課題を準備したつもりでしたので、レッスンが始まると、その子は集中して学習に取り組み始めました。

1レッスン7000円のプライベートレッスンで、時折つまずきそうになる子どもを、ハラハラとした思いでじっと見守っていくことは、決して楽なことではありませんでした。


最後の問題で、 小数のままでは割り切れないため計算の方法がわからず、顔色がさっと変わってしまう場面がありました。

ここはきっとそうなるだろうと予想していました。


2分くらい考える間を置いて、私は 「÷0・96」 → 「×96/100」 と書いたヒントカードを,、何も言わずその子の机の上に差し出してみました。

言葉は発しませんでしたが、「あっそうか」 というこの子の声が、ノンバーバルでダイレクトに私の心に飛び込んできました。

それは、あえて言葉を使わないことによって、私たちの信頼の絆が、しっかりとつながった瞬間でもありました。

この子は、非言語で、言葉にはならないメッセージを、ずっと私に発信し続けていたわけです。


この日、何人かのお父さんが、お子さんのレッスンを見に来てくださいました。

「何度来ても、SHINOBU先生の教室での集中力は、他のどんな場所でも見ることができない」

そうおっしゃってくださった方も、何人かいました。


私は、自分の力量が優れているなんて思ったことは一度もありません。

むしろ、下手くそなんだから、人が1回やって身に付くことなら、その3倍は努力しなくてはいけないと考え、日々の実践に取り組んでいます。


私は、他のどんな人より失敗の数が多い、

きっとその失敗の数の分だけ、大切なことを学んでいくことができた。


この日のレッスンを通して、私はまた一つ高いステージに上がったという気持ちになることができました。

うまく行かないレッスンにこそ、きっと大切な何かが隠されているもの、

人は成功から得ることよりも、失敗から学ぶことの方がはるかに大きいのです。


これもそれも、大切なお子様の、大切な時間を、信頼して託してくださるご家族がいればこその話です。

この気持ちに背くことは決してできません。


一人の子の学びに寄り添うことから、すべてのことは始まっていく。

小さくとも大切なその営みを、これからも一つずつ積み上げて行くあゆみでありたいと、心からそう願っているのです。


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Author:SHINOBU
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