数の多面的な感覚

 2014-11-15
DSC00380.jpg





数は、言葉と並んで、人間にしか使いこなせない高い文化性をもったアイテムです。

エレベーターに乗ると、行きたい階の数字を押せば、そのフロアにぴったりと止まってくれます。

例えばその 「14」 という数字には、1階から数えて14番目という順序性を表す意味も込められていれば、1階から14階積み重なった場所にあるという量的な意味も含まれているのです。

そんなことを知らない小さなお子さんだって、「ぼくのおうちに行くには ⑭ というところを押せばいんだ」 というように、数を記号的にとらえたり、一番上の ⑭ いうボタンというように場所的に数字を見ることだってできるのです。


数の基本は、順序数を数唱して、それを事物と1対1に対応させるところからスタートします。

教科としての算数も、そういうところからスタートして、操作活動による合成分解などを通して、徐々に量的な感覚を身につけていきます。


一般的に、具体物や半具体物を見て、それがいくつかという問題に触れる機会は多いようです。

それに比べて、「4を作ってみよう」 とか 「7はどれ?」 というように、数を量的にとらえさせるプログラムが貧弱なように思っています。


順序数としてとらえることはできても、集合数としてのとらえが不十分なままでは、いつまでたっても数え足しのレベルから抜け出すことができないばかりか、念頭で数を処理してく力を育てる機会を失ってしまいがちです。


視覚認知ができにくい子どもに、数の量的な感覚を培っていくためのプログラムに、そんな工夫を加えていけばよいのか?

それが今、私がもっとも心血を注いで追求している研究テーマです。

まさに、個別支援の青色LEDといったところです。


その追及の仕方には色々な方法がありますが、私は実践者ですし、毎週毎週50人の子どもとレッスンをしているわけです。

いい車が売れるのではなく、売れる車がいい車、

とにもかくにも、子どものウロコガ目からポロリとこぼれ落ちるような教材とその提示の仕方を、体にしみこませていきたい。


ある日Aちゃんに有効だった方法が、違う日に自信満々でBちゃんに提示したら、さっぱりだったということもよくあることです。

100個の引き出しをいつもしっかりと整理しておき、その子の育ちの局面に合わせて自由自在に提示できる力量、

ギリギリまで子どもに自力解決でトライさせ、つまづいたときだけ絶妙のさじかげんで、さりげないヒントを提示し、子どもに達成感をもたせる、

次々とそんな支援を繰り出せる実践者になりたい。


数の扉をひらいた先に見えてくるもの、

それこそが、君の笑顔と自尊心であることを、私は誰よりも知っているのです。


この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-11-17)





にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 

コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/1663-ffe1c4f1
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ