言語でわかること 感覚で理解すること

 2014-11-04
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「2つの辺の長さが同じ三角形を二等辺三角形といいます」

今年3年生になった健治くんは、すぐに二等辺三角形のことを覚えました。

2つの辺の長さが同じ三角形のことを二等辺三角形っていうんだ、健治くんは何度も心の中でそう繰り返しました。


ところが、富士山のように二つの辺が左右対称に提示された三角形は二等辺三角形と認知できますが、その頂点が下に向いたり、不規則に斜めに向いたりする三角形をなかなか二等辺三角形とみなすことができません。

いくら言葉でその性質の定義を暗記しても、絵で描かれたいくつかの三角形の性質を類型化したり、その性質を相互比較して、認知出来るまでには至っていないわけです。


ものの理解の尺度を、私はよく 「できる」 → 「わかる」 → 「理解する」 の3段階に分けてとらえるようにしていますが、この子の場合は、まだ 「言語でわかる」 のレベルでしたから、実際の図形を操作させながら、言語とイメージを重ねて多面的にとらえる 「理解する」 のレベルに向けての学習を積み重ねていきたいと考えました。


たとえテストが100点であっても、その内容が100%理解できているとは限りません。

逆にテストが0点であったとしても、それはきっと理解度が0%ということではないはずです。


学校のテストや、各種検査など、客観性のあるテストは大切な指針であったり、目指す目標であったり、決しておろそかにあつかうべきものではありません。

しかし、それは子どもの可能性を決めつけたり、絶対的な尺度であったりはしないのです。


子どもがいて、そこに教育的な願いや目標があれば、必ずそこへたどりつくための教材が生まれると、私は考えています。

丸暗記の100点なんて、テストの時だけ出来て、卒業と同時にすべて学校にお返しする子もいることでしょう。

ならば私は、どんなにゆっくりであっても、点数化されない大切な内容を選んで、ていねいにていねいに子どもに紡いでいくような学びを、積み上げていきたい。


学校教育があればこそ、こういう学びのスタンスをプラスアルファーで積み上げていくことも、大切なことだと私は信じています。

他者と比べない楽しい学びのカリキュラム、

そんな学びのスタイルが、私の心の中には、いつもいっぱいに詰まっているのです。






この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-11-05)




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