教育にかけるお金

 2014-10-02
先日、神戸の大学に通う娘の学費を振り込みました。

決して安くない金額です。


うちには3人娘がいて、この子が三女、

今3年生なので、あと少しで大学を卒業します。


私立・下宿という一番お金のかかるパターンで、信じられないくらいの負担が親にかかってきます。

一日でも早く自立してほしいと願うばかりですが、最近、「お父さんと同じ発達支援の勉強を、お父さんと同じ大学院で学びたい」 と言い始め、その志をうれしく思う反面、その道の厳しさを考えると、正直不安もかなり大きく感じてしまいます。


私は、小学校の頃から両親をなくしていましたから、大学へ進学することなんて、自分には到底無縁なことだと思っていました。

いつだったか、どうしても小学校の先生になりたいという思いを抑えることが出来ず、そのことを世話になっている親代わりのおばさんに相談したことがあります。

私は、その日のことを、今でも片時も忘れることができません。


「SHINOBU君、あなたはこんな環境の中で、これだけ勉強したのだから、大学へ行かせてあげる。しっかり勉強していらっしゃい」

夜の仕事をしながら、女手一つで、私を大学へ通わすお金を工面するには、相当の苦労があったはずです。

しかも私たちは、血のつながった親子ではない、

私はその晩、こぼれ落ちる涙を、どうしても抑えることが出来ませんでした。


大学院へは、現職教員を休職して通うことにしました。

当時、このことが、後にどれだけ大きな経済的なダメージを受けることになるか、思いもよらないことでした。


当時、私は教頭試験を受けていて、管理職の道を捨てて特殊教育(当時はまたそう呼ばれていました)へ進むことについて、周囲はみんな大反対でした。

でも、家内だけが、そのことを理解してくれたことも、今でもはっきりと覚えています。


今、私が行っている活動の原点は、すべてこの大学院時代に学んだことがベースになっているのです。

私は、この大学院で学べたことが、私の人生の中での、最も大切な財産の一つになったと、確信しています。


こうした学びをなくして、白ゆりの発達支援も、新大阪教室の開設も、補助金をいただいての本館建設も、何一つありえなかったことでしょう。

こうして支えてくれた人がいればこそ、私の今があるのです。


新大阪教室は、月にたった4日の稼働です。

あとの20日以上は、荷物だけがそこにあります。

岡山からの新幹線代もばかにならず、教材や備品のお金も結構かかります。


台風が来たり、お子様の体調が悪かったりと、致し方のない理由でキャンセルが続く日もあります。

そんな日は、経営的には大赤字で、それだけのことを考えると、レッスンを中止して岡山で体を休めた方がよいのですが、私は一人でも来てくれる子がいるのなら、大阪へは絶対に行くと心に決めています。


私のレッスンは、決して安くないレッスン料を、多くの方でご負担いただくことによって可能になっています。

いただいたお金に見合うだけの、豊かなレッスン内容を提供することが、私に科せられた責任、

そのプレッシャーも、普通ではないのです。


血の出るようなお金で、私は大学にも、大学院にも行かせてもらった、

そのことを無駄にするようなことがあってはいけません。


今、私がかかわっている子の中で、大学に行く子は、ほんのわずかかも知れません。

だからこそ、今、その教育に携わる者が背負う責任も、大きいのだと考えています。


この1年を、いや1日だって、学びの時間を無駄に過ごすことなんて決して出来ない、

私は、お母さん方の口から、何度も何度も、そのことを耳にしてきました。


義務教育はタダで行われているわけではなく、実は多大な税金で運営されているわけです。

それを何でもお金で換算しようとは思いませんが、単に経済的なことだけでなく、切なる願いと大きな努力にささえながら子どもの学びの場が成立していることを、子どもにかかわる教育者はしっかりと心に留め置いて、その責任に見合う教育の内容を提供すべきであると思っています。

先生を選ぶことができないということは、どの先生でも、それに見合う教育内容を提供する責務をもっているということです。


私の教室は直接契約ですので、それに見合う価値がないと思ったら、二度とご予約はいただけませんが、ある意味それは気が楽です。

学校教育が担う責任は、決して他の機関とは、比べものにならないのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-10-04)







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