子どもの適応力を培う

 2014-09-03
「もっと字をていねいに書きなさい、ゆっくりでいいから正しく書くようにするのよ、そうすれば必ず字が上手になるから」

「いつまでぐずぐずしているの、みんなに迷惑がかけないように、早く準備しなさい」

日常生活の中で、しばしば見られる当たり前の光景です。


字はていねいに書けばいいんだと教えられ、こんかぎりゆっくりと、スローモーションのように書いていたら、「そりゃ、いくら何でもゆっくりゆっくりすぎるわー」 とお母さんから叱られた太郎君、

さっきまではていねいに書いていたつもりなのに、目を白黒させながら、そんじゃあ、おれ一体どうすりゃいんだ、といった具合です。

ある時は、早くしろとせかされ、ある時はていねいに書きなさいと叱られ、ある意味では、全く相反すること、矛盾していることを要求されていることになります。


たった一つのアプローチ、たった一つのプログラムで、現実生活で起こるすべてのことに対応できるのであれば、こんなにたやすいことはありません、

場の状況や、環境の変化に対応しながら、ある時にはていねいに文字を書き、ある時にはさっさと学校の準備を行い、ある時にはじっくりと腰をすえて考える、

巡り移ろう環境と、刻々と変化していく人の感情の流れを感じ取りながら、その場に応じた粋な計らいができる、

こういうことは、どんなに技術が進歩しても、きっと機械やロボットには出来にくいことだと、私は考えています。


それぞれの子どもには、それぞれの特性があり、得意なことと苦手なことがあります。

苦手な部分は、しっかりと理解してやりたいと思っていますが、君はこういうことが苦手だから、もうやらなくていいよというのは、教育的にはある意味見放したことでもあり、残酷なことでもあります、

だからといって、それが出来にくい子どもに、これでもかこれでもかと、要求ばかりしていれば、それで必ずよい結果が出るということでもありません。


同じ料理であっても、同じレシピであっても、人気店になるか、つぶれる店になるか、その分岐点がどこにあるかは、案外わかりにくいものです。

その微妙なさじ加減であったり、勝負どころの踏ん張りであったり、タイミングの良さであったり、運の悪さであったり、様々な要素が複雑にからみあって行きながら、一定の結果が数字として残されていくわけです。


子どもだけでなく、育てのアプローチも矛盾だらけ、

だからむずかしく、奥が深く、いろいろな切り口から、あるべき形を探っていく営みが重要になってきます。


その微妙なしっぽをとっつかまえて、可能性の糸をたぐり寄せるようにしながら、子どもの真の力を培っていくプロセス、

それこそが、社会への適応力であり、子どもの自己実現を支える支援なのだと、私は考えています。


君には、君の持ち味を生かして、きっと社会に貢献できる何かがあるに決まっている、

混沌として、めんどくさくて、まったくスマートでない社会だからこそ、ずぶずぶになって君と一緒に歩いていくこの道のり、

私は、そのことを、苦労だとも何とも思っていない、

だからこそ、強い気持ちで、進んで行ってやろうと思っているのです。


同行二人、

例えそばにいなくても、先生は、いつも君と一緒に歩いているつもりです。





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