子どもの心に落とす支援

 2014-07-07
私は元々小学校の教師でしたから、個別レッスンも、小学校の子どもを教えるところからスタートしました。

就学前の子どものレッスンをさせていただくようになってから、どのようなプロセスで子どもが、文字や数の概念を習得するのかを、見つめることができるようになってきました。


就学後の教科学習に向けて、子どもたちに何を育てていけばいいか、

就学後に、子どもが苦手な課題に出会ったときには、どこに立ち返って、どこを補い、どんな支援をすればよいのかなど、私は実践を通して、百万の宝を得ることができました。


低学年の頃から個別指導をさせていただいている子の何人かが、今年、中学校に通うようになってきました。

中学生になっても、多くの子が、継続して私の教室に通ってくれています。

私は今、中学生の子の教材開発や支援といった、新しいフィールドでの取り組みがとても楽しくなってきました。


A (ー5)+(-3)

B (-2)+(+6)


中学生の子と、このような課題に取り組みました。

マイナス5とマイナス3を合わせる、

(ー5)×(ー3)=15ですから、(ー5)+(ー3)=8 と間違える子が何人もいます。


その多くの子が、継次処理タイプのお子さんです、

何かいい方法はないかと考えているうちに、私はあることを思いつきました。


「-5」というのは、例えば借金を5万円したと考えてごらん、

「-3」というのは、3万円借金したと、思うようにしよう、


5万円借金して、さらに3万円の借金、

つまりは、借金が増える → マイナスが増えるということ、

マイナスが増えるということで、それぞれの「絶対値」の3と5を足し算するんだ、

借金でももうけでも、お金には変わりないよね、絶対値というのは、そういうことなんだよ、


Bの問題では、借金が2万円で、もうけが6万円、

ということは、もうけの方が多いので符号は+、6万もうけて2万返すから絶対値の6-2をして答えは4だ~

とたんに子どもが目を輝かせて取り組み始めました、


有効な支援を考える場合、数学でいえば、数理的なポイントをまず支援者がしっかりと理解できていること、

そのことにかかわる子どものレディネスが把握できていること、

そして、その部分の乖離をつなくツール(この場合は「借金」という言葉)を、ジャストなタイミングで子どもに提示できるかどうかにかかっています。


子どもの支援には、論文や先行研究などから学ぶことと、実践を通して培っていくものの双方が必要です。


子どもの心にストンと落ちる瞬間、

自分が、子どもの育ちに寄与できた実感、

この日のビールの味はまた格別です。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-07-11)




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コメント
SHINOBU先生、こんばんは。
私は正と負の乗法をイメージするため、次のように説明しました。

1日にチューリップが2本ずつ咲いて増えます。(+2本)
2日後(+2日)にはいくつ増えているでしょう。
(+2本)×(+2日)=(+4本)
2日前(-2日)は、今よりいくつ少なかったでしょう。
(+2本)×(-2日)=(-4本)


1日にチューリップが2本ずつしぼみます。(-2本)
2日後(+2日)にはいくつ減っているでしょう。
(-2本)×(+2日)=(-4本)
2日前(-2日)は、今よりいくつ多く咲いていたでしょう。
(-2本)×(-2日)=(+4本)

この他にも、借金のイメージと同じく赤色、黒色のタイルブロック等を用います。そして、原点からの距離と結びつくように努めていますが、ジャストのタイミングでこれらを提示するにはまだまだ修行が必要です。

【2014/07/22 23:22】 | Seiji Toku #- | [edit]












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