理論ではなく、学びのストーリーに寄り添って支援すること

 2013-10-18
先日、ある小学生の女の子と、算数の勉強をしていたときのことです。

これまでの学習場面では、なかなか数を量としてとらえにくい傾向がありました。

この日のたし算の場面でも、「1・2・3・4・・・・」 と、順序数と対応しながら数えたしをしていました。


「では、こんどはひき算だよ、8-2はいくつかな?」

「先生に、2つブロックをちょうだい」

そう言って、その子が2個のブロックを、私に手渡した瞬間のことです、

あれだけ、たし算では、数えたしをしていた子どもが、ひき算となると、「6」 を一瞬に認知できるのです。

「6-2は?」

「9-5は?」

何度やっても、百発百中です。


数の導入の基本は、数唱と一対一対応、

きっとこの子は、数というものを順序数としてとらえていくことを、本気になって学習してきたのでしょう、


だからこそ、合成・分解の学習でも、わざわざそれを一つづつ数えていたのでしょう、

集合数として数をとらえることができにくいわけではなく、数は順序数として扱わなければいけないと、信じ切っていたのでしょう、


ひき算の場面では、1度ひく数を、「1・2・3」と順序数で扱ったので、残った数を、即座に集合数としてそたらえたという出来事です。

できなかったのではなく、しなかったのです、

勉強大好き、何でも一所懸命の、この子ならではのエピソードです。

ならば、この子の場合、ここしばらくは、ひき算を中心教材に据え、そこから量的な見方、集合数としての数感覚を培いながら、思いっきり数の世界を泳がせてやろうと思いました。

個々の力を培うことと同じように、今の考えや方法を捨て、多面的に物事をとらえたり、より望ましい方法に切り替えていくことのできる力を育てていってやりたいと願っています。


就学前よりその子の個別支援をさせていただき、もう3年以上になるでしょうか?

この先も、おそらくは数年、私の教室に来てくださることでしょう、


これから、私とこの子でどんな学びの道を歩んでいくことができるのでしょう、

何という幸せなことでしょう、


月に1度のレッスンには、月に1度のレッスンだからしなければならない内容があります。

私は、どんなすばらしい理論やアプローチより、その子の学びのストーリーそのものをしっかりと見つめていきたいのです。


教育者としての熱い願いや思い、

そして、子どもの今をシャープに切り取ることのできる力量、

その二つがあってこそ、その子にとって最近接な教材が生まれる、


教育の原点も、本質も、必ずそこにあると、私は信じているのです。






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