障害を支援によって個性と特性に (親のライフスタイルまで変容させる発想の転換)
2008-06-09
今日は、先日の講演で拝聴した「えじそんくらぶの高山さん」の、胸のすくような前向きな物の考え方について紹介をさせていただこうと思います。この方は、小さい頃「おっちょこちょいにつける薬はない」と言われ続け、アメリカの大学院で勉強しているときに、自分自身がADHDであると知り、現在でも「私はADHDです」言ってはばからない方です。(講演を聴いていても、話が行動があっちこっち飛んで、私は心の中で笑っていました=失礼)
しかし、その言い切りの力強さと、内容のシャープさは特筆ものです。感銘を受けました。
まずADHDそのものは、一般的には、注意欠陥多動性障害と訳されることが多いと思いますが、この方はそれを、「ひらめき・創造性」「実行力・行動力」「エネルギッシュ・雄弁」という見事なまでに、ポジティブな言葉に置き換えます。
まさにこの言葉は、高山さんの活動や生き方そのもです。彼女は、ADHDをむしろ武器にして、進化し、前進を続けています。
そして、「高機能発達障害は、理解と支援により個性になる」とはっきり言い切ります。なんと心地よい言葉の響きでしょう。
このブログでも紹介したADHDのお子さんの事例も、まさにこのカテゴリーに入ると考えています。
そして、子どもの行動変容に大きな影響力をもつのは、親の自尊感情(セルフエスティーム)であると訴えます。
「坂本龍馬は7歳までおもらししていた」
「エジソンもモーツアルトもADHDだった」
「具体的な支援に結びつかない診断は必要ない」
「障害ととらえるのではく、幼さととらえよう」
力強い話は続きます。
でも、うまくいかないから落ち込むのに、どうやって自尊感情を高めたらいいのでしょう?
彼女は、その工夫として、次のように整理しています。
・ 子どもの行動とその人格を同じに考えない。(行動に幼さがあっても、それと人格とを同じと考えない=確かに、行動幼くても 憎めない かわいい子っていっぱいいますよね)
・ 何かあっても、誰も責めない。(自分も責めない)
・ 達成可能な課題を設定し、成功体験を積み重ねることにより、長所を伸ばす。
・ 自分をそもそも不完全な存在としてとらえる(完全と思うから、うまくいかないときに落ち込む。もと もとの自分を0に置いとけば、あとは全部たし算です=笑)
・ 失敗したときが、チャンス (これはどんことに限らず真実ですよね。下がったら、必ず上がります)
講演では、「効果的な指示の出し方」「早期にマスターしておきたいこと」「子どもの行動の分類」など、テクニック的なことの説明が、具体的な事例をもとに紹介されていました。詳しくは、高山さんの著書をいただければと思いますので、関心のある方は、右の「おすすめの本」のコーナーをご覧いただければと思います。
この先生のキモは、「重苦しい障害感」からの脱却です。
もし、障害を重く受け止めることにより、子どもが成長し、幸せになれるのであれば、あえて親は、その十字架を背負って歩むことも必要なのかも知れません。
先日ある親の会に参加させていただきました。お母さん方の前向きな姿勢・笑顔・そのエネルギーには圧倒されてばかりです。かなり重度の障害のあるお子さんの保護者の方も多くいらっしゃいました。きっと、多くの困難や課題を乗りこえての現在であることは、容易に想像できます。そして、この前向きで明るいエネルギーは、ベテランのお母さん方から若いお母さん方へと脈々と受け継がれていきます。
人間ですもの、ダメージを受けて、ふさぎ込みたい時だってあるでしょう。
でも、このお母さん方は、そこから立ち上がり、勉強され、工夫され、努力され、前向きに笑顔で生きる生活を築いてこられました。
発想を変えることで、その第一歩が踏み出せる時があるかも知れません。
発想を変えることで、人生そのものの大切さが見えて来るときだってあると、私は考えています。
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