二回目以降にこそ 学習の真価が問われる! (認知面に課題のあるお子さんの理解の仕方について)

 2008-06-10
私は現在、同時処理(視覚的な入力)が得意なお子さんと、継次処理(言葉で順序立てて理解する)のがお得意なお子さんの、両方の指導を行っていますが、どちらにも共通する大切なポイントがあります。

それは、「新しい指導の1回目の指導は、イントロだけで結構。無理して結果を求めるより、来週にどうつなげるかを優先しよう。」という感覚です。

これは、理論的なベースというより、私自身の経験則から来ています。

でも、自分なりの根拠は持っています。

一つは、脳の構造的な観点からです。

こうした知的学習は、脳の連合前野が中心となって働きます。そして、パソコンでデジタル化するのも難しいような、膨大で曖昧な情報を脳内で処理をしていくわけです。

発達面で課題のあるお子さんの場合、どこか一部に苦手なところがあるわけですから、その処理には時間がかかります。時には、余計な何かの情報が強烈にそれをブロックして、物事を前へ進ませないことだってあります。

しかし、一定の時間的な経過があると、しょうもない情報から順に整理され、必要な情報のみが生き残ります。こうした段階で、送り手の側も、実態を見てより精選した、より効果的な方法で情報発信をします。

1回目より、いろいろな面で好条件です。

勉強が好きでないお子さんの場合、1回目でマイナスイメージが先行すると、後々の展開がますます苦しくなります。ですから、1回目はイントロ~の感覚の方が、うまくいく場合が多いように思います。


もうひとつは、きわめて感覚的なことですが、2回目には、子どもがある程度の見通しをもつことができるために、情緒的な不安から解消されるのではないか?という推察です。

例として、適切かどうかはわかりませんが、このことを私の日常的な体験から説明させていただこうと思います。


この3月に私は、初めてパシフィコ横浜というコンベンションホールに出かけることとなりました。

私は、横浜ベイスターズのファンですから、これまで何十回もこの付近におじゃましているので、楽勝の気分で、桜木町駅からパシフィコ横浜に向かいました。

動く歩道を抜けて、ランドマークタワーへ、とここまでは順調でした。ところが、ランドマークタワーに入った瞬間、出口がいろいろあって、どこをどう行けばパシフィコ横浜に通じるか、さっぱりわからない。

迷路のようにぐるぐる回りながら、やっとの思いでそれらしき通路を見つけると、私の感覚では5分も経たない間に到着するはずが、行けども行けども、ショッピングセンターみたいなところばかりで、それらしい物は何もありません。

開始の時間は、刻々と迫ってきます。だんだん脂汗が出てきました。案内表示も何もありません。もしかしたら、道を間違えたか?引き返して、誰かにもう一度尋ねるか?

いろいろな不安な思いが、次から次へと駆けめぐってきます。

方向はあっているはずだ、と無理に自分に言い聞かせて、さらに5分くらい(心理的には30分?)歩くと、ありました。ちっちゃい紙で、それとわかる案内が。(小心者なので、ホント胸をなでおろしました)

今から考えると、何てことはない笑い話ですが、そのときはきっと顔、ひきつっていたことだと思います。(笑)

そして6月。再びアネックス横浜へ。今度は、時間的な見通しも、確信もありますから、楽々です。途中で帆船や観覧車の写真を撮る余裕もあります。

それに、まわりのショッピングセンターや小粋な土産物屋、さらには昼のランチをどこで食べるかのチェックまでしています。

それでいて、前回はあんなに果てしなく長く感じた通行時間が、心理的には、半分以下、いや、大げさに言えば1/4位の感覚です。それより何より、今度は楽しいし・・

この時私は、「子どもにとっては、学習は、すべてが初めて習うこと。もうすでに、脳内のネットワークが形成されている大人とは、見え方が違う。不安も多い。ましてや勉強が苦手と感じている子どもにとっては、きっと1回目に私が感じていたようなことが、子どもの中で起こっているんだろうなあ」と思いました。

ならば、1回目は通るだけでよい。そして、小さくてもいいから、「アネックスホールはこちら」みたいな道案内(つまりは形成的な評価です。「いいよ、いいよ、できてる、できてる、すごい。すごい」です。)を適当な所へ貼っておいてやることが、大切なのではないでしょうか?

無意味な挫折感は、子どもに必要ありません。見通しがあればこそ、子どもは楽しんで通っていきます。そして、その過程で様々なことを吸収していきます。

1回目の結果だけで、それがすべてだと考えるのは誤りです。

一歩のでかい階段は上れなくても、100歩の小さい階段なら上がれる子、いますから。

要は、その子に合った学習方法があるわけで、人と、必要以上に比べることはないのだと、私は考えているのです。



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