継次処理優位傾向の子どもへの九九指導

 2013-07-26
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3 × 4 = 21 ?

私の教室に通ってくれているある女の子に、そのようなエラーが見受けられました。



皆さんは、どうして 「12」 を 「21」 と間違えたか、その原因がわかりますか?

それは、「さん  」 と、「さん しち」 とを混同したためです。

継次処理優位傾向の子どもによく見られるエラーの一つです。

私は、これまで何人もの同じようなエラーをする子どもたちの指導に直接当たってきましたから、すぐにそのことが理解できるのです。


3 × 4 = 12 (さんしじゅうに)

数字を見て、それを音声化したり、内言語化したりすること、

それが出来るようになってしまえば、何のことはない作業になります。


ただ、一文字一文字を個々に識別するのではなく、いつも文脈の中からひっぱり出すように、それを認知・処理していく継次処理傾向の子にとっては、「3×4」 という数字を見て、すぐに正確に 「さんし」 と音声化したり、内言語化したりすることは、思った以上に大変な作業だったりすることも多いのです。


ならばどうするか?

そのアプローチの方法は、決して一つではありませんが、私なら、エラーが生じたなら、「さんし」 と読んでやり、その子の中の理解言語を引っ張り出す支援を行います。

この子の場合、「さんし」と認知すれば、「じゅうに」 を引っ張り出すことができます。

それでもまだ混乱しているようであれば、「さんいちがさん」から、順にとなえさせれば、わけなく「さんしじゅうに」 と唱えることができるはずです。


こうした支援を行いながら、九九学習のレディネスを段階的に整えていきながら、施してきた支援を徐々に除去して、自力解決までひっぱり上げます。

この子の場合も、徐々に成果を上げてきていますから、あと半年、1レッスンので10分ほど九九学習を取り入れていこうと計画しています。


いわゆるプロンプトフェーディング方による九九指導の実践ですが、これは文章題や、数の量的認知など、様々な場面での応用がききます。

支援の段階的除去のプロセスでで、どれだけその子に主体的で体験的な取り組みを構成していくか、その腕次第で、生きた学習にもなれば、つまんない作業になるかが決まります。


このへん、誠に奥が深く、この年になっても、毎日実践の中から、うろこがぽろりと落ちるような瞬間があります。

これだから、実践はやめられません。


すべての子に、出来ないことが出来るようになった体験を培いたい、

私のチャレンジは未だ三分三厘、

まだまだこれからが本番といったところです。





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