ひらがなが読めるようになる瞬間

 2013-06-26
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今年、小学1年生になった男の子がいます。

就学前から、ずっと週1の個別サポートをさせていただいていました。


いつも元気いっぱい、笑顔のステキな男の子です。

言語による応答的なやりとりが豊かにでき、数もちゃんと数えることができます。

なぞり書きとかも、とても上手にできていました。


そんな彼ですが、なかなかひらがなを読むことができない期間がありました。

理解言語も、聴覚性の言語も豊かに育っている、

文字言語を認知し、音声化したり、理解言語のベースに乗せるところだけ、苦手だったわけです。


この先、この子に、言語に関連する様々な感覚が育っていけば、ほどなくこの子は、ひらがなが読めるようになるに違いない、

ならば、その苦手な部分にだけ支援を入れながら、言語にかかわる各種感覚を、達成感をもたせながら楽しく構成してやろう、

それが、私の立てた支援計画の柱であり、支援者としての私のなすべき役割だと決めていました。


昨日、その男の子のレッスンがありました。

絵とひらがなのカードとを対応させるプリントをさせてみました。


先週までは、絵を見なければ、「ぞう」 を 「ぞう」 と読めなかったはずです。

ところが、今週来てみると、少し間違えることはあるものの、その大部分を自分の力で読むことができるようになっていたのです。


言語表出についても、読字にしても、出来るとき、分かるときは、いつもこんな感じです。

ターゲットとなっている行動に向かって、様々な感覚のニューロンやシナップスがニョキニョキと育っていく、

そして一定の段階で、それらがある日突然ぐるっと統合化され、目標実現のための有機的なネットワークが構成されていく、

当たっているかどうかは別として、私はいつもそんなイメージで、レッスンを積み重ねているのです。


字が読めるようになったら、学習の幅は、格段に広がっていきます、

本当におめでとう、


私の果たした役割は、きっとほんの少しにしか過ぎませんが、この日が来るのを信じて、ずっと一緒に歩んできたのは事実です。

記録を見ると、2010年の5月からレッスンをさせていただき、その間個別サポートも含めると、この日までに約170回のレッスンをさせていただきました。

文字が読める、

それは私たちにとっての大目標の一つであったわけで、その目標に向かって、一つずつのレッスンを積み重ねてこられたことを、とてもうれしく思います。


言葉の海を、自由に泳ぎ回れる子に育てたい、

そのために積み重ねていく大切な1回のレッスン、

その小さな一歩の向かう先を、自信をもって、笑顔で、しっかり精査していくこと、

支援者としての力量は、きっとそういうことに集約されていくに違いありません。


この子と歩んできた道のりこそが、私にとっても何よりの宝物となったのです。




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