君は本当にいい子になった (行動改善6年間の軌跡)

 2013-07-03
今年6年生になる男の子がいます。

その子が1年生の時、何人かのお友達としょっちゅうトラブルがありました。

その度に家に電話があり、お父さんは、「電話がなる度に、またかと、当時は生きた心地がしなかった」 と、伝えてくださいます。


1年生の終わりから、その子は私の教室に通ってくれるようになりました。

それから足かけ6年間、90分のマンツーマンレッスンを、月に2回のペースで、ずっと続けさせていただいています。


低学年のころは、その90分間をもたすことが、決して容易ではありませんでした。

あの手この手、手を替え品を替えながら、その90分のレッスンにかなりの緊張感をもって臨んだものでした。


出来ないこと、苦手なことを受け入れることができにくい、

体格も良く、力も強いこの子ですが、誰よりもデリケートで、不安いっぱいの心をもった子であることは、レッスンを始めてすぐに理解することができました。


私ができること、

それはこの子に、肯定的な自己理解のメッセージを送り続けること、

その1点にいつも集約されていました。

算数の計算の時も、漢字練習の時も、文章読解問題の時も、いつも私は、心に自己肯定のメッセージを添えながら、支援を積み重ねていきました。


前回のレッスンで、分数の割り算のまとめテストに取り組みました。

わる数を逆数にし、約分をし、帯分数に直す、

一連の手順に些細なミスも見受けられません、

字のていねいさも、学習の集中力も、そのあたたかなまなざしも、もはや青年期に差しかかり、見違えるようにたくましく、余裕をもったものになっているのでありました。


レッスンが終わると、お父さんはいつもうれしそうに、やり終えた学習プリントを、何回も何回もペラペラとめくって目を細められています。

これだけ勉強ができるようになれば、私の支えも必要でなくなってきます。


SHINOBU先生の教室は、小学校で終わり、

お父さんは、ずっと以前からそう伝え続けて、そのことは本人も受け入れています。


自分は農業高校に行きたい、

将来は、調理師になりたい、


この子が家族と共に目指す先は、どの子よりも、しっかりと地に根ざしたものとなっているのです。

人は、誰かの役に立つ存在となることによってのみ、真の自己肯定の気持ちをもつことができる。

彼の育ちは、あとわずかで、テイクオフの時期を迎えようとしているのです。





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