通じ合う心とノンバーバルコミュニケーション

 2013-05-22
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今からもう、10年近く前になるでしょうか?

私は、英会話のNOVAに足繁く通った時期があります。

私の英語は、今でも大した事はありませんが、当時は全くのビギナーで、超初心者クラス(小学生レベル)からのスタートでした。


その時に、確かアメリカ人の先生だったと思いますが、おなかに7ヶ月の赤ちゃんがいる先生がいました。

当時のNOVAは、先生と生徒が1対3の割合でしたが、たまたま他の生徒さんのキャンセルが重なり、その先生とマンツーマンのレッスンになったことがありました。


で、その時、その先生は、持っていたテキストをパタリと閉じて、私の目を見ながら色々と尋ねてくださいました。

仕事のこと、家族のこと、趣味のこと、そしてこれから自分が歩もうとしている夢のこと・・


超初心者の私は、身振り手振りで、必死になってその先生に自分のことを伝えようとしました。

すると、その先生は、私の非言語のオーラをくみ取って、それを優しい単語の英語に置き換えて、私に返してくださいました。

「SHINOBUは、自分の仕事に夢と誇りをもって取り組んでいるのね、その大切なことにふれられて、私は本当にうれしい」

先生がそう、私に伝えてくださったとき私は、初めて外国の方と心がつながった感動で、胸がいっぱいになったことを、今でも鮮やかに覚えています。


NOVAでは、7B(初心者クラスのBランク)からスタートした私でしたが、結局レベル4(上級者クラスのCランク)まで、5段階もレベルアップすることができました。

もしも、あの日あの時、あの先生との感動のレッスンがなかったら、きっと私は、こんなふうにNOVAでのレッスンを続けることだきなかったと思っています。



きのう、ある4歳の女の子のレッスンがありました。

言語によるコミュニケーションは、苦手なタイプの女の子です。


ところが、最近になって、この子とのレッスンが、めっちゃ楽しい、

レッスンの日がくるのが、待ち遠しいくらいです。


絵カード、絵本、紙芝居、ロールプレイ・・

私には、この子がどの活動を楽しみにしているかが、手にとるようにわかります。

なので、この子が、次にどの活動がしたいのかが、かなり正確な確率でキャッチできるようになったのです。


「次は紙芝居みようか?」

女の子は、にっこりとほほえみます。

ここでレッスンを始めた頃の、固い表情は、もうどこかにふっとんでしまったようです。


「次は、これ?」

「は~い」

そう言って、その子は大きく手をあげます。


「は~い」って???(驚)

今、ちゃんと言語で応答した!!!(感動)


伝えたい中身を共有することが先にあれば、テクニカルな事は必ず後からついてくる、

それが、私のコミュニケートの指導の基本スタンスではありますが、こんなに突然、ずっと願っていたその時が訪れるなんて・・

これだから、個別指導はやめられません、

レッスンが終わると、その子は、迎えに来られたお父さんに手をひかれ、バイバイと手を振って笑顔で教室を後にしました。


「幼稚園から別の所へ連れていこうとすると、この子は必ず嫌がります。ですが、SHINOBU先生の所に行くよ~とひとこと言うと、活動をやめてさっと車に乗り込みます。」

「娘が心を開いているのは、家族とSHINOBU先生のみです。」

「他のお子さんにも、他者とのコミュニケーションをする事の喜びや素晴らしさを少しでも体験させてやりたいと思っています。経験と知識の引き出しをたくさん持っておられるSHINOBU先生に、少しでも伸びる可能性を引き出していただきたいと思っています。」


お母さんから、そんなお話を伝えていただくと、ますますもって、レッスンの時間が楽しみになるというものです♪


職員ともよく話すことですが、行動にしても、コミュニケーションにしても、最初苦労した子ほど、そのつながりは深く、本物になって行きます。

要は、深い愛情と信念、そしてどんなことがあっても逃げない覚悟があるかどうか?

そしてそれが、本物であるかどうかは、必ず結果として表れてきます。


コミュニケーションとは、インタラクティブ(双方向)のものであり、筋書きのないライブで、生きた気持ちの中から、通じ合うものです。

表出言語が少ない子ほど、人の気持ちには敏感なのは、当然と言えば当然のことです。


通じ合う心から広がっていく、ツールとしての言語の機能

「は~い」

そう言って大きく手をあげてくれたこの子の笑顔こそ、言語・コミュニケーション指導の大切なところを、しっかりと私に伝えてくれているのです。




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