発達課題のあるお子さんは 環境が変わると 赤ちゃん返りしてしまう?
2008-06-02
先日、保護者の皆さんの集まりでも、話題になったことですが、どうも、保育園から小学校、小学校から中学校へと進学すると、それまでよりも退行現象(赤ちゃん返りすること)が見られることがあるようです。昨日、ある小学校の運動会のようすを見ましたが、それと同じようなことを感じてしまいました。
このことを、私は次のように考えています。
保育園でも、小学校でも、その子に会った指導・支援については、試行錯誤を繰り返し、いろいろな方のご意見やご指導をいただきながら、その場・その環境にあったものを、工夫して作り上げていきます。何よりも、お子さんの実態やそれまでの発達の経過を理解し、そのことを大切にして取り組んでいきます。
そして、どこを受け入れて、何を育てたいか?指導・支援の方針を明確にし、厳しく、そして自信をもってそのことに当たることができます。
しかし進学すると、いくら引き継ぎをていねいに行っても、その子のこれまでの発達の経過や個性を肌で感じ取っている者はいません。
少し困難な課題に出会って甘えたとしたら、保育園では絶対に許されないことでも、小学校ではそれを許してしまう、という事が日常的に起こってしまいます。
保育園で厳しく叱られていたようなことでも、小学校では、支援員の先生が個別に対応したりします。不適応行動をすることによって、快刺激が得られたり、不快刺激を回避したりすることができます。
ましてや、環境が、小学校と保育園では大きく変わっていますから、毎日がこのことの連続です。
子どもが、赤ちゃん返りをしても、何の不思議もありません。
しかし、一時的には仕方のないことだとは思いますが、いつまでもこのままでいい理由はありません。
そろそろ、お子さんにかかわるいろいろな情報が整理されてきた頃でしょうから、保育園でできてきたことは、小学校でも厳しく指導してほしい、などと具体的な事柄について、参観日の後の懇談会などでお知らせする時期になったのではないでしょうか?
環境のシステムが整い、お子さんの個性や実態をつかみ、指導・支援の方針が明確になれば、そこからはどんどん積み上げのきく展開となっていきます。
こうしたことを、ひとつひとつ乗り越えながら、子どもは成長をしていくのでしょう。
ふところを深くし、肩の力を抜いて、大きな視野でお子さんの成長を見守ることが大切です。
しかし、大切なことをぼんやりと見過ごしていたり、どうしようかとためらっているうちに、事態が悪化して二次的な問題を引き起こすことは、避けたいと思うのです。
言葉にすると相反するように見えますが、親としての役割という枠組みからみると、案外車の両軸のように上手に回転させていくことは可能だと考えているのです。
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