花子ちゃんに見る 書字改善の軌跡

 2013-03-23
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花子ちゃんのお母さんからご相談をいただいたのは、今から5年以上も前、花子ちゃんが1年生の時でした。

(その日のブログ → http://shinobu1.blog117.fc2.com/blog-entry-12.html) 



参観日に、お母さんと一緒に学校での勉強の様子を見に行った日のことを覚えています。

「読んで、書いて、数えて・・ この子に、何としても、日常生活に困らない程度の学力を身につけさせたい」

その言葉を、今でも忘れることができません。


「みんなと一緒に、漢字ドリルの勉強をしたい」

2年生の時に、花子ちゃんは、私にそんなふうに伝えました。

当時は、ひらがなの 「ら」 という字、そして数字の 「9」 も正しく書くことができにくい状態でした。


その花子ちゃんが、今週、小学校の卒業式を迎えました。

5年生の時の途中までは、「ら」 も 「9」 も、大きな改善は見られませんでした。


ところが、ある日突然、「ら」 も 「9」 も正しく書ける日がやってきました。

書字にかかわる視覚認知の、脳内ネットワークがつながった瞬間です。


そこから、一気に学びの風景は変わっていきました。

今では、当該学年の新出漢字も、ほぼ正しく書けるようになりました。

2年生の時に私に伝えた小さな夢は、6年生になってやっと叶ったのです。


私は、「黄色のバケツ」(2年)の学習の時に、彼女の理解言語の豊かさにふれました。

微細な文字認知は苦手だけど、手指の巧緻性もこれからの課題だけれど、その分、音声言語・聴覚性言語の力が育っている、

ならば、そこに支援を入れて長所を伸ばし、達成感をもたせながら、学習活動を充実・発展させていく。

その営みの中から、多感覚に視覚認知や巧緻性の育てを目指す、

私は、そのようなスタンスで5年間のレッスンを積み上げてきました。

この日の 「海の命」(6年) の学習でも、主題に迫るような大切な内容を、次々に読み取っていくことができました。


本当に色々なことにチャレンジしてきました。

成果が見え始めたのは、花子ちゃんが高学年になってから、

何が良かったのかを、明確に特定することはできませんが、お母さんとの最低限のお約束は果たすことができました。

うれしいことに、中学生になっても私の教室に通ってくれることになりました。


私の個別指導のすべては、花子ちゃんのお母さんとの出会いから始まりました。

この子と出会ってなければ、私は、全く違う人生を歩んでいたかも知れません。


奇跡を起こすには、どんなに先が見えない状態であっても、可能性を信じ、そこを目指して一歩ずつ歩んでいくしかありません。

あきらめるのは自由です。

信じる、信じないも自由です。


「あきらめろというのなら、可能性がないのら、死んだ方がましです」

あの日、私にそう言い切ったのは、このお母さんです。


花子ちゃんをここまで育てたのは、深くて強い母の信念以外にはありえないと、私は思っているのです。



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