視覚認知と色支援

 2013-02-26
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視覚認知が脆弱で、書字が苦手・・

私は、これまでそんなタイプの多くの子どもたちとかかわってきました。

今、5年生のある男の子もその一人です。


その部分に支援を入れて、多感覚の認知能力を高めていくことは、とても大切な営みであると考えています。

例えば、漢字の書字にかかわる空間認知が苦手な場合は、4分割のマス目を利用して、言語による支援を入れるのも有効です。


また、4分割のマス目にうすい色をつけて、空間を意識化させるのも有効です。

こうした内容については、先行研究でかなりその有効性について、明らかにされているようです。


指導・支援のユニバーサルデザインという観点からも、色のもつ優位性は、様々な場面で活用できると考えています。

私は、さっそく昨日のレッスンで、平行四辺形の求積の場面で使ってみました。


平行四辺形の面積 = 底辺 × 高さ

言語性の優位な子ですから、公式自体はしっかりとわかっています。


でも、底辺がどこで、高さがどこかが、イメージとして、映像としてとらえることができにくい・・

そこで、私は、以下のようなステップで支援を入れてみました。


(1)私が、ボールペンで、底辺の部分に赤で線を引く。

(2)その子に、その部分を、赤いサインペンでなぞらせる。

(3)公式の 「底辺」の部分を赤で書き、「高さ」の部分を青で書いたものを示す。

(4)「この図形の底辺はどこ?」と尋ね、とらえにくい場合は、「底辺は何色だったかな?」と補助発問を入れる。

(5)同じような問題を何問かさせ、段階的に支援を除去する。

(6)自力解決可能なレベルになったら、タイミングよく強化する。


この男の子の場合、4問目あたりから、明らかに効果が現れてきました。

こういう学習を重ねていくうちに、多感覚に色々な力が育ち、やがては色支援がなくても、自力解決ができる日が必ずやって来ます。


私、2年生の頃からこの子にかかわっていますが、漢字の書字については、お母さんが毎回目を丸くするほど劇的に改善されてきました。

「低学年の頃、あれほど漢字を書くのが大変だったのに、本当に字が上手になりましたよね~」

そんな話が、しみじみとでいるレベルまで育ってきました。


先日、岡大の眞田ドクターが、「SHINOBUちゃん、ちゃんとアセスメントを入れて、この子への支援の有効性を検討してみない?」 と言ってくださいました。

私、分析は大の苦手ですから、その道のプロにお力をいただきながら、チームとして本格的に研究ベースにのせてみようかというお話です。


私の支援の方略の多くは、これまでの眞田先生のご指導がなければ、きっと実現できないものだったに違いありません。

脳の機能局在を意識すればこそ、臨床での支援に筋が通る、支援の向かう先が明確に見えてくる、

私がそう考えて活動を続けてこられたのも、眞田先生との出会いがあればこのことです。


私は、研究者ではありません、

だからこそ、実践者としてなすべき役割を明確にして、子どもの成長に直接かかわり続けていきたい、

そのことを私は、何よりの喜びと誇りに感じているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-2-27)





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