筆順の形成においては 運動感覚的な分野が重要な役割を果たす

 2008-06-01
今、本読みは上手なのに、文字が書くことが極端に苦手なお子さんの指導に取り組んでいます。

指導を始めて、3ヶ月ほどになりますが、少し道筋が見えてきました。

その一つは、筆順の形成です。

筆順を正確にすることで、かなり文字の形は整ってきます。

まずは、漢字ドリルや教科書lで筆順を示している記述は、この子にとっては、かなりわかりにくいようです。

市販のパソコンソフトを使えば、文字も大きく、視点を移動させることが少ないので、わかりやすくなります。

マウスを利用して、正しく筆順を意識させることができます。このときに、空書(指で何回か大きく書いてみる)を取り入れると一層効果的です。

本で調べると、筆順のレキシコン(脳内辞書=例えば「光」の書き順はこうだとインプットされるもの)の形成には、脳内の運動感覚野が重要な働きをすることが、論文でしっかりと実証されているようです。(ぜひ、この論文を読んでみたいと考えています)

また、文字を実際紙に書くときは、①点線を絵えどらせる ② マス目のすぐ左側にお手本を示す(視線の移動を少なくするため) ③ ますの目の中に適当な大きさで書くことを意識させる

こんな、指導が効果的でした。

ここまでは、同時処理(ぱっとみて視覚的に理解する方法)が苦手な子に、そのことを補完するための指導です。

次は、この子の得意な方法を生かした取り組み・指導です。

この子の場合、継次処理(言葉や文脈で、小さいステップで手順をおって理解する方法)が、得意なお子さんですから、書き順そのものは、文脈で理解し、覚えさせます。

(例えば「書」という文字の書き順の場合、かぎ・横・横・横・横・縦、日」と言葉で置き換えて、指導します=この子の場合、こうするといとも簡単にインプットできます。こうすると、とても、楽しそうに学習します)

苦手なことは、誰しもさけて通りたいと思うものですが、子どもの場合は、やっただけは必ず身につきます。だったら、いろいろな工夫をしてでも、とにかく、楽しく(少なくても苦痛ではないように配慮して)一定の時間取り組ませる工夫は、大切だと思います。

そうしているうちに、思わぬビッグヒットがやってくるやも知れません。また、学習に取り組む、そのこと自体も楽しめるようになってきます。

この子の場合、運動感覚野の刺激は、苦手のこともあってかなり少なかったように思います。その分、継次処理の力は身についているようですが、刺激さえ与えていけば、筆順レキシコンは発達し、他の様々な学習に有効に作用していくに違いありません。

先日、特別支援学級のノートを見せてもらいましたが、私の目から見れば、かなりの進歩がうかがえました。

この一歩は、価値のある貴重な一歩だと考えています。

ふと見ると、鉛筆の持ち方が、不正確です。本人直す気あるので、ひょっとしたらひょっとするかも知れません。私はひそかに、大きな期待感をもって、今後の指導に当たっていきたいと考えているところです。



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