逐次読みからまとまり読みへ

 2012-11-12
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私の所には、いろいろな子どもが来てくれます。

今回紹介する5年生の女の子は、小学校低学年まで、海外で暮らしていました。

日常会話などには全く問題はないのですが、文章化された内容の、微妙なニュアンスがつかみきれず、学習がスムーズに進みにくい場面が見受けられました。


一口に言語と言いますが、私はそれを、「内言語(理解言語)」 「文字言語」 「聴覚性言語(聞き言葉)」の3つに分けてとらえるようにしています。

一般に同時処理優位傾向の子は、漢字などの書字は得意ですが、逐次読みになりやすく、要旨をアバウトにとらえることが出来にくい傾向が見られます。

逆に、継次処理優位傾向の子は、物語文などをスラスラと読みますが、よく聞いていると細部はいい加減に読んでいて、漢字の書字などは苦手な傾向が見られます。


今回の女の子の場合は、認知処理様式に大きなかたよりはみられませんでしたが、文字言語を音声化したり、内言語化したりする学習経験が不足していたのです。

ならば、個別指導場面では、優位な内言語を利用して、文字言語との接点をていねいにていねいに紡いでいってやろう、

それが私の考えた方略でした。


この日、「大造じいさんとガン」の読解問題に取り組ませてみました。

私の出張などで久々のレッスンとなりましたが、そこにはもう低学年のときに、あれほど苦労した文字言語への抵抗感は見られませんでした。

その事をお母さんにお伝えすると、「ありがとうございました」と、深々と頭を下げられました。

いやいや、私は何も大したことはしていません、それは本人の努力とご家族の愛情の現れです、

私は、そのようにお伝えをしました。


「今日はこれから、英語のレッスンに行くんだ~」

毎回その子は、そんなふうに私に教えてくれます。

笑顔が弾む、とってもかわいい女の子です。


別な子のことですが、小学校の時にバリバリの逐次読み(拾い読み)だった子が、今ではまとまり読み(スラスラ読み)に変わっていた例があります。

漢字を精査に書く長所はそのままで、継次処理の力が飛躍的に向上したのです。


何がそうさせたのか?

それは、そこにターゲットを定めた、圧倒的な学習量です。

この日の学習でも、50分間、一息もつかず、中学校教材の長文を一気に読み切りました。

これを毎週5年もやれば、認知特性自体も変化するものかと、私の方が驚いてしまいました。


あきらめなければ夢は叶う、

そこに奇跡を起こすメカニズムをかいま見ることができます。

こうしたあゆみこそが、奇跡を信じる私の原動力になっているのです。


もうだめだと思っていても、わずか1歩前に進んだだけで、景色が全く違うものに見えることがあります。

奇跡を信じるか、信じないか、

それはあなたの自由です。


たとえ甲子園に出られなくても、そこに向かう歩みそのものが宝物だと、私は思っています。

そのために、私は子どもたちと、小さなキャッチボールを続けていくのです。





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