肯定的な自己理解力と 内発的な学習意欲との高い相関

 2012-11-02
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私は今、何人かの中学生に英語を教えています。

今回紹介する中一の男の子も、その一人です。

これまで、宿題を提出することが出来にくかったり、自分の意思を相手に伝えることがむずかしかったりして、知らない間に、ずぶずぶと閉塞感のただよう空間に入りかけてしまうような、そんなことも何度かありました。


この夏休みには、彼と一緒に学習計画を立てることにしました。

私のレッスンの時間には、勉強をするのではなく、1週間がんばった学習を、私が見て評価してやる時間にしたのです。

そして、その内容に応じて、次の1週間の学習計画を一緒に立てる、

そういう取り組みを、約2ヶ月にわたって続けてきました。


1学期の初めには、英語の学習が全くかみ合わなかったという感じですが、この頃少し様子が変わってきました。

標準化された問題集が、結構自力で解決できるようになってきたのです。

あらあらどうしちゃったの? すっかり勉強ができるように変身しちゃったの?

何だか、そんな感じです。


先日、お母さんがオープンスクールに出かけて、授業の様子をご覧になったそうです。

以前は、友達にいじわるされても、はっきりと拒否したり、自己主張したりすることが出来にくかった彼が、この頃は毅然とした態度で、そういうことをはねのけるようになってきたということも、ご相談の際に伺っていました。

そういう彼は、もうすでに昔の彼でなくなってしまったような、そんな印象をもちました。


中間考査の英語の成績は、かなり上がったようだとお聞きしています。

この調子なら、期末考査は、ホップ・ステップ・ジャンプと行くに違いありません。


この子はきっと、自分という存在を、肯定的に受け止め始めたに違いありません。

5年生の秋から打ち始めた、自己肯定のビタミン注射が、ここに来て効き始めてきましたね、

このまま青年期の間に、自分の苦手なことを受け入れながらも、自分の存在を肯定的に理解し、長所を生かしながら、現実的にうまくコントロールしていく力が身について行ったなら、きっとこの子は、社会に役立つ人に成長できるに違いない、


これまで共にいくつもの課題に向き合ってきました、

まだまだ決して安心したり、楽観できるとは思っていません、

そうおっしゃりながらも、そのお母さんの横顔は、いつになく晴れやかでした。


支援とは、主体者に成り代わって何かをするというのではなくて、主体者が主体者らしく前に進んでいくことを支えていくこと、

こういう育ちの最前線に共にいられることこそ、支援者としての何よりの喜びに感じている私なのです。







この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2012-11-03)






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Author:SHINOBU
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