言語と行動とをつなぐもの

 2012-10-26
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先日、ある男の子とブンブンこまで遊びました。

どうしても、SHINOBU先生とブンブンごまがしたいというリクエストのお応えしての活動でした。


言語性が豊かで、とても頭の良い男の子です、

1年生なのに、計算だって、漢字だってスラスラできちゃいます。

ところが、このブンブンごまが、どうしてもうまく回らない。


ブンブンごまは、こまの回転の慣性を利用して、一定の回数、逆回転に回ったタイミングで、そっとひもを引くと、面白いように回転するのですが、この子はめいっぱいひもをひっぱって遊びがないので、逆回転にこまが巻き戻らないのです。

何度かそのことを説明してやるのですが、さすがに小学1年生では、言語ではそのことを理解できない、


「いいかい、先生が手を持ってあげるからね、やりかたをまねしてね」

私は、その子の両手に手を添えて、今度は言葉ではなく、動作で示してやりました。

何となく感じはつかめたようでしたが、それでもなかなかすぐには、回りません、

「じゃあ、自分でちょっと練習してごらん」

レッスンの終了時刻が来て、ちょうどお母さんが入室してこられましたので、私はその子に、そのように言っておきましたた。


お母さんに、この日の学習についてお伝えしている最中、一生懸命練習を続けています、

5回、10回とチャレンジしていると、その瞬間、突然こまが勢いよく回り始めました。

小さな感動が、私たちの心の中にも広がっていきました。



みなさんは、一輪車に乗れますか?

一輪車は、おへそを突き出すようにして、体重を前にかけると乗れるようになります。

分かってしまえば簡単ですが、いくら言葉でていねいに説明しても、この感覚を100%伝えきれるものではありません。


どんなに言語性が優れていても、いや、言語性が優れていくからこそ、できにくいことというのもあるのです。

言語 = 元になった体験 = 思いこみ = 固定化 = 適応性の妨げ 

何でも言語で処理しようとする子は、何かに付け、そのことを言語に置き換えて処理してしまう傾向がありますが、かえってその言語のが優位性が、妨げとなって働いてしまう部分だってあるのです。

私の経験からは、言語面の発達に課題のある子は、案外、場の状況や人の気持ちをダイレクトに感じ取れる力が優れている場合も多いようです。


前にもお伝えしましたが、私の実践からは、行動のコントロールと、微細な理解や認知の間には、何らかの相関性があると感じています。

そこを読み解き、メカニズムか見えれば、支援の方向性もより明確になってくるはず、

この子のブンブンごまは、何か大切なことを、私に教えてくれような、そんな気がしてならないのです。







この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2012-10-27)




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