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発達課題のあるお子さんが 「わかる」ために必要な時間的な経過

 2008-05-28
今日は、今、実践から感じているわかり方の気づきについてのお話です。

先日(5/25)にふれた「継次処理」と「同時処理」にも関係しますが、同時処理の苦手な(ぱっと見て視覚的にとらえることが苦手な)タイプのお子さんには、キモの部分については、継次処理(言葉を中心に順序立てて提示する方法)を取り入れて指導をしています。むずかしい課題に関しては、その子の得意技で勝負するのが効果的です。

でも、かと言って、同時処理の力もつけていかないと、数概念の形成などには、どうしてもそのスキルが必要となってきます。

この同時処理の力をつけていくためには、楽しんでそのことにふれる、ゲームが一番だと考えました。

そこで取り入れたのは、パソコンソフトの導入です。

私が使っているのはGAKUGEIの学習ソフト「ランドセル小学1年生・2年生」です。ネットですぐにダウンロードできるので、とても便利でした。(ダウンロード価格各3984円)

(ただ、例えば3年生のお子さんの指導に1年生のソフトを使うことには、ちょっとためらいがありました。プライドを傷つけないような配慮=「1年から順番にクリアして、早く3年や4年のソフトに挑戦しようね!」というような配慮が必要だと思います)

同時処理は苦手ですから、結構でこずる場面もありました。でも、わかりにくい場面では、言語によるプロンプト(ヒント・支援)を与えて、クリアさせます。

先日も「十のくらい・一のくらい」のところで切れそうになりましたが、ちょっと例を示してやると、何かがつながったのか、表情が変わり、あとはスイスイとそのコーナーをクリアすることができました。

(きっとこの子は、このとき初めて位の意味に気がついたのだと思います)

もう一つの工夫は、一つのパソコンにマウスを2つつけることです。ご家庭であれば、当然一つはお子さん、もう一つはお母さんです。

苦手なことをさせているわけですから、投げ出しそうなときやマウスの操作がうまくいかないときには、ちょっと代わりにアシストした方がいいでしょう。(スポーツクラブのエクササイズといっしょで、とにかくやって続けなければ、投げ出してしまえば無意味です。)

同時処理が苦手なこの場合、苦手な上に、その経験の絶対量が不足しています。苦手だからしない、の悪循環にならないような配慮が大切です。

でも、中には継次処理より同時処理の方が楽な場合だってあります。こんなことに気がつくと、「なあんだ。簡単なんだ」てなことになります。

私の指導の経験からすると、そのことは1週間先の方が、効果がはっきりと目に見えてきます。1週間熟成した方が、いろいろなことが整理されて、しっかりと定着します。

エビングハウスの忘却曲線というのがありますが、時間の経過とともに、よけいな情報は消えて、本質的な情報のみが残ります。一定の時間が経過したのちに、もう一度エキスとなる情報を入力すると、その定着率は格段に進歩します。

脳内のネットワークが、一定の時間の経過により、整理して形成されていくということなのでしょうか?

この子は、パソコンの学習が終わった後に、「すごろく遊びをしよう」と言ってきました。こうなるとシメシメです。案の定、数のスキルも、数の認知も、ルールや順番などの社会性も、前回と比べるとわずかではありますが、しっかりと向上していました。

もちろん、この時を見逃さず、たっぷりとほめてモチベーションを高めます。

大切なことは、すぐに出来ないからといってあせならいことです。あきらめないことです。「わかる」「できる」に必要な時間的な経過が必要な時もあることを、知っておくべきです。

お子さんをよく見て、そのつまづきが何を意味しているのかしっかりとらえて、ネットなどで似たような事例がないか調べて、いいなと思うような方法をチャレンジして、手応えがあれば続ける、こういった姿勢が大切なのではないでしょうか?

パソコン1台あれば、ほとんどお金をかけなくても、チャレンジはできます。たとえ、そのことがすぐには効果がでなかったとしても、学んだこと・トライしたことは決して無意味ではなく、その分だけは確実に自分のスキルアップにつながっています。楽しんでやれば、絶対損をしないギャンブルのようなものです。

小学校の現場にいたとき、大学の先生に「このテの打率どのくらいですか?」と尋ねたら、「イチローの打率にも満たない・・」とおっしゃっていました。

大学の先生でも、これくらいです。私の打率はその半分かも知れませんが、こんな私でも、たまにはクリーン・ヒットを飛ばします。この時の、快感と言ったら最高です。

バット振らなきゃ、絶対当たりませんよ。

99回空振りしても、その間に、スイングはきっと向上しています。100回目に大ホームランなんてのは、よくある話です。

お母さん方は、大学の先生ではありませんが、お子さんにとっては、生涯にわたってかけがえのない大切な存在です。

あせらず、楽しみながら、少しだけ長いスパンで、バッティング練習続けてみませんか?



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