内言語と文字言語をつなぐプライミング支援

 2012-08-13
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「ね」「こ」という平仮名を見て、それを認知し、「ねこ」という音声言語に変換し、同時にかわいいねこの姿をイメージ化する、

私たちが、自然に行っているプロセスがそこにあります。


ところが、聴覚性言語(音声言語)で、「ねこはどれ?」 と尋ねるとすぐにポインティングできるのに、文字の「ね」を見て、「ね」と認知したり、言語表出するのが苦手なお子さんもいます。

こんな子には、どんな支援が効果的なのでしょう?


言語表出が少ない子は、「理解言語も少ないのでは?」と、誤解されやすい時もあります。

しかし、気がつかないだけで、中には内言語・理解言語が、実に豊かに育っている子もたくさんいます。

私の教室には、そんな子も、何人か通ってくれているのです。


そんな時、私は次のような支援を試みています。

平仮名の 「ねこ」 を見せたとき、「ね」の文字だけ読んでやります、

「でんわ」 なら、「で」 と小さい声で読んでやるのです。


そうすると、内言語のある子どもは、ほぼ100% 「ねご」 という言語表出がみられます。

「ねこ」 という内言語を引き出すプライミング支援です。

(「プライミング支援」とは、私が勝手に付けた名前です)

「ねこ」と言語表出できたなら、1秒も経たないうちに、必ずねこの絵をポインティングしてきます。


プライミング支援は、わざと小さい声で言ったり、タイミングを遅らせたりしながら、活動の進捗に合わせて、段階的にフェードアウトしていきます。

やがては、プライミング支援がなくても、文字言語を見ただけで、イメージ化出来る子に、私は育てようと決めているのです。


あきらめてしまうのは、自由です。

ですが私は、この子たちが、ここに来てくれる限りは、決してあきらめません。

いつかは、きっと文字言語を認知させることができると信じて、今日の一歩を大切にしているのです。

その方向感と決意があるからこそ、よその療育では10分も集中できない子が、ここでは40分・45分がんばれるのだと、私は信じています。


毎週、毎週、ほとんど休むことなく送迎をしてくださるご家族、

そうした年月が、もう5年にもらろうとしています。


今日は大阪、明日は京都、

そこに深く強いご家族のお気持ちがある以上、

私は、決して後ろに下がることはできないのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2012-08-14)






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