言語を介して通じる心

 2012-06-25
せめて、自分で決めた最低ラインを超えるレッスン内容を提供したい。

偽らざる私の願いです。


ですが、正直とてもじゃないけど、自分で納得のいかないレッスンもあります。

もし、可能であるなら、お金をお返ししたいくらいですが、お金を返された保護者の方のお気持ちを考えると、とてもそんな事はできません。

いただいたレッスン料が、心に重く重くのしかかります、

ならば次回は、その分も超えるレッスンを行って、お返しする、

そうでなけければ、プロの看板は掲げることはできません。


私は、数にしても、言語にしても、就学までは、ロールプレイなどを中心にして、感覚的なことを育てることに軸足を置いています。

そして、就学を機会にして、教科学習的なことに段階的に重心を移していければと願っています。

この春にも、多くの子どもがそんなふうにして、学びのステージへシフトチェンジしてくれました。


たとえ、多くの子どもで成功したアプローチであっても、それは決してすべての子に通用すると思っていません。

それぞれの子には、それぞれの育ちのあゆみがあり、学びのストーリーは、決して同じではないからです。


ある1年生のダウン症の女の子、

就学前に、毎回、あれほど楽しいレッスンを積み重ねてきたのに、小学校に通い始めてからは、なかなか教科学習のベースに乗ってくれません。

能力的に、内容がむずかしいという事ではありません。

私が少しシフトチェンジを焦りすぎたため、どうやら少しつむじを曲げてしまったようです。


達成動機、高いですからね、

一旦つむじを曲げてしまうと、強引にしようとしてみても、決してうまくは行きません。


> それはきっと、SHINOBU先生の焦りのオーラを、その子が感じているんだよ、

> 今の先生の心の状態なら、きっと真心は通じるはず、

> まっさらな気持ちで、もう一度その子に向き合ってみたら、うまく行くかも知れませんね


先週、そんなアドバイスを受けた日があります。

厳しい日程の中、いくつかの課題を乗り越えて、私の心に自信と余裕がよみがえってきたことを、しっかりと感じてくださった上での、助言であったように思います。

私の心に、何かがストンと落ちたような気持ちになりました。


その日、教室に入ってきた女の子は、なかなか着席してくれませんでした。

学校であったことを再現しているのでしょうか?

いすの上に立ち上がって、何か意味不明なことを繰り返して言っています。

この日も、就学前のこの子の姿ではありませんでした。


しばらくして、私は学習席に座らせました。

先週までなら、きっと振りほどくように逃げ出していたと思いますが、さすがにこの日の私のオーラは違っていたのでしょう、

何かを感じるかのように、その子は、学習席に座ることができました。


そこから、私は、正直に、言語を介して、自分の気持ちや願いをその子に伝えました。

ど真ん中への、直球勝負です。


その子は、それに反応したのかどうか、何か色々なことを私に伝えてくれます。

かなり明瞭になってきたものの、その子の構音はまだまだクリアでない部分も多く、言っている言葉を明確にキャッチすることはできません。

でも、その子も、何か私に言いたいことがあったんだなっていうことは、ダイレクトに私の心に響きました。


「ごめんね、でも、先生は、どうしてもここでお勉強する子になってほしいと思っているんだよ」

そのことだけは、しっかりと伝えておきました。


その後も、その子は、何かを言い続けています。


そして、数分後、

突然、その子は、自らの手で、しっかりと鉛筆をにぎって、用意していたプリントをやり始めました。

これまで、どんなに厳しく言っても、決してやろうとはしなかったのに・・

私は、うれしくてうれしくて、何度も涙がこぼれおちそうになりました。


どんなにたくさんの子のレッスンがうまく行っても、一人でも、通じ合わない子がいたら、決して私の心は晴れません。

もしも、レッスン料を返すなら、本当は、その子だけでなく、すべての子に返さなくてはいけないのです。


まだまだ未熟で、決してすべてのレッスンを満足に提供できる才覚は持ち合わせていませんが、この気持ちだけはずっと持っていようと思います。


この日、私の心がどれだけ軽くなったか知れません。

この子も、やっぱり勉強しかたっかんだ、

子どもの内発的な学びの願い、

それだけは、これからもずっと信じていようと思ったのでありました。




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 ↑
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/1234-eefcfcb7
  • まとめtyaiました【言語を介して通じる心】【まとめwoネタ速neo】
    せめて、自分で決めた最低ラインを超えるレッスン内容を提供したい。偽らざる私の願いです。ですが、正直とてもじゃないけど、自分で納得のいかないレッスンもあります。もし、可能であるなら、お金をお返ししたいくらいですが、お金を返された保護者の方のお気持ちを考え...
【2012/06/27 06:14】
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ